特集展示のイベント情報
【特集展示】 (第3展示室) 「和宮ゆかりの雛かざり」(『もの』からみる近世)
【会 期】 2012年2月7日(火)〜2012年4月1日(日)
【会 場】 国立歴史民俗博物館 第3展示室
【趣 旨】
幕末の動乱期、波乱にとんだ生涯を送ったことで知られる和宮は、仁孝天皇(にんこうてんのう)の第8皇女として生まれ、「公武合体」の証しとして文久元年(1861)14代将軍徳川家茂(とくがわいえもち)に降嫁しました。
今回の特集展示で展示する雛人形・雛道具類(当館所蔵)は、和宮所用として伝来したもので、有職雛(ゆうそくびな)と呼ばれる種類の雛人形と、江戸七澤屋(ななさわや)製の各種雛道具、御所人形および三ツ折(みつおれ)人形などが含まれます。
上巳(じょうし)(三月三日節)にとりおこなわれる雛まつりの行事は、江戸時代に入ってから広まりをみせ、多くの女性たちの支持を集めました。儀式が定着するにつれ、その装飾は華麗なものとなり、時代時代の流行を取り入れながら、寛永雛、元禄雛、享保雛、次郎左衛門雛、有職雛、古今雛と俗称される多彩な雛人形や、精巧に作られたミニチュアの道具類が生みだされていきました。『和宮様御雛満留』(宮内庁書陵部蔵)や『静寛院宮御側日記』(同)、『和宮様おひゐな御道具』(内閣文庫蔵)などの記録によれば、和宮は、数多くの雛人形を手もとにおき、また上巳にはあちこちと雛人形を贈りあうなど、雛まつりを楽しんだようです。当館所蔵の雛人形・雛道具はその一部をなしていたと考えられ、江戸時代の文化や工芸技術を伝える資料として貴重です。
【特集展示】 「たつ年の龍」(『もの』からみる近世)
【会 期】 2011年12月20日(火)〜2012年1月29日(日)
【会 場】 国立歴史民俗博物館 第3展示室
【趣 旨】
2012年は「辰年」ですが、館蔵資料の中から龍に関わる絵や文様を有する工芸品、版本、版画などを展示いたします。
今日、「たつ」は一般には「龍」として認識されていますが、図像としては複数の種類が存在します。染織や装身具、あるいは楽器といった工芸品の意匠として用いられる龍の多彩な表現とその意味や機能など、近世文化の中に占める龍の意匠の役割の一端についてご紹介いたします。
【特集展示】 「マリア十五玄義図の探究」(『もの』からみる近世)
【会 期】 2011年11月1日(火)〜11月27日(日)
【会 場】 国立歴史民俗博物館 第3展示室
【主 催】 国立歴史民俗博物館
【趣 旨】
「マリア十五玄義図」(京都大学総合博物館所蔵)は、1930年(昭和5)の発見以来、キリシタン絵画を代表する作品として名高く、当館でも第2展示室「大航海時代の中の日本」に常時複製を展示しています。複製制作に先立つ1996年には、原本を当館に搬入して、X線撮影、赤外線撮影をはじめとする詳細な科学的調査を行ないました(1)。
その後、この調査を契機に文化財指定と修復が行われて外部での展示も可能になり、また京都大学の「研究資源アーカイブ」では、発見当時の写真などがデジタル化して活用されることになりました。そこで当館と京都大学総合博物館が共同で展示を企画し(2)、さまざまな調査研究の成果を、「マリア十五玄義図」と共にご覧いただくことにいたしました。
(1) 調査の詳細については、『国立歴史民俗博物館研究報告』第76集(1998年)、第93集(2002年)に掲載しています。
(2) 京都大学総合博物館でも、同じ趣旨の展示が、2013年2月から開催される予定です。
【特集展示】 「妖怪変化の時空」(『もの』からみる近世)
【会 期】 2011年8月2日(火)〜9月4日(日)
【会 場】 国立歴史民俗博物館 第3展示室
【趣 旨】
近年、想像力のあり方や精神世界への関心の高まりとともに、怪異や妖怪文化が注目を集めています。今回の特集展示では「風聞(ふうぶん)と怪異・妖怪」「歌舞伎の中の怪談・妖怪」「妖怪絵巻の世界」「妖怪絵師列伝」の4つのテーマを設けて、関係する資料を展示します。
江戸時代の後期から明治にかけて、豊作や流行り病を予言する姫魚(ひめうお)と称する妖怪が出現したという噂が広まり、人びとの関心を集めました。「風聞と怪異・妖怪」では、世間で取り沙汰された風聞や世相を映し出した錦絵・摺物を紹介します。四代目鶴屋南北(つるやなんぼく)は、幽霊や妖術使いを作品の中に登場させて歌舞伎の世界に大きな影響を与えました。「歌舞伎の中の怪談・妖怪」では、錦絵の好画題となった、歌舞伎に登場する幽霊や妖怪に焦点を当てます。異様な姿をした妖怪たちが、夜間に列をなして移動するさまを描いた百鬼夜行絵巻は江戸時代に数多く制作されました。「妖怪絵巻の世界」では、百鬼夜行絵巻をはじめ妖怪を素材に描かれた絵巻を展示します。「妖怪絵師列伝」では、鳥山石燕(とりやませきえん)・歌川国芳・月岡芳年(つきおかよしとし)・河鍋暁斎(かわなべきょうさい)といった絵師を取り上げ、作品を紹介するとともにその系譜をたどります。
今回の特集展示では、怪異・妖怪文化の多彩な世界を浮き彫りにしたいと考えています。
【特集展示】 和宮ゆかりの雛かざり (『もの』からみる近世)
【会 期】 2011年2月8日(火)〜4月3日(日)
【会 場】 国立歴史民俗博物館 第3展示室
【趣 旨】
幕末の動乱期、波乱にとんだ生涯を送ったことで知られる和宮は、仁孝天皇の第8皇女として生まれ、「公武合体」の証しとして文久元年(1861)14代将軍徳川家茂に降嫁しました。
今回の特集展示で展示する雛人形・雛道具類(歴博所蔵)は、和宮所用として伝来したもので、有職雛と呼ばれる種類の雛人形と、江戸七澤屋製の各種雛道具、御所人形および三ツ折人形などが含まれます。
上巳(三月三日節)にとりおこなわれる雛祭りの行事は、江戸時代に入ってから広まりをみせ、多くの女性たちの支持を集めました。儀式が定着するにつれ、その装飾は華麗なものとなり、時代時代の流行を取り入れながら、寛永雛、元禄雛、享保雛、次郎左衛門雛、有職雛、古今雛と俗称される多彩な雛人形や、精巧に作られたミニチュアの道具類が生みだされていきました。『和宮様御雛満留』(宮内庁書陵部蔵)や『静寛院宮御側日記』(同)、『和宮様おひゐな御道具』(内閣文庫蔵)などの記録によれば、和宮は、数多くの雛人形を手もとにおき、また上巳にはあちこちと雛人形を贈りあうなど、雛まつりを楽しんだようです。歴博所蔵の雛人形・雛道具はその一部をなしていたと考えられ、江戸時代の文化や工芸技術を伝える資料として貴重です。
【特集展示】 双六の小宇宙 (『もの』からみる近世)
【会 期】 2010年12月21日(火)〜2011年1月30日(日)
【会 場】 国立歴史民俗博物館 第3展示室
【趣 旨】
サイコロを振り、出た目の数にしたがって「振り出し」から駒をすすめて「上がり」を目指す絵双六は、江戸時代、大衆的な出板を行う地本問屋の主要商品のひとつでした。絵双六の歴史は、仏教の十界の世界観にもとづく浄土双六が室町期に成立し、江戸時代に入り庶民層に普及、やがて道中双六や出世双六が生み出されたとされています。江戸後期になり錦絵に代表される木版多色刷りの技術が確立すると、絵双六は華やかさを加えるとともに、人気浮世絵師が筆を執って絵画性豊かなさまざまな主題のものが大量に生み出されました。
人生の栄達を主題とした出世双六、旅や行楽への関心の高まりとともに急増する道中双六や名所双六、あるいは百物語の流行による妖怪双六など、絵双六はそれぞれの時期の人々の関心の在処や世の中の流行を映し出す鏡でした。
本特集展示では国立歴史民俗博物館が所蔵する絵双六を、その形式(廻り双六、飛び双六、飛び廻り双六)にも留意しつつ、おもにその主題に注目して、江戸後期の多彩な都市文化の一端と、江戸後期の世相について考えるものです。
【特集展示】 旗本 本多家資料の世界 (『もの』からみる近世)
【会 期】 2010年10月26日(火)〜2010年12月5日(日)
【会 場】 国立歴史民俗博物館 第3展示室
【趣 旨】
旗本というと、時代劇ではおなじみの存在ですが、その実態は一般には意外に知られていないことが多いようです。旗本とはどのような人たちで、その勤めとはどのようなものだったのか?どのような趣味を持ち、どのような生活をしていたのか?国立歴史民俗博物館が所蔵する具体的な旗本家の資料から、こうした疑問にお答えします。
江戸時代、将軍直属の家臣のうち、知行高(領地)が一万石以下で、将軍にお目見えが許された者を一般には「旗本」と呼びます。戦場で将軍の本陣が置かれたところに立つ旗の下に参集し、本陣を守る役割を果たす直参の武士のことです。享保期までに200家を数え、戦時にはそれこそ将軍の直属軍として総勢「旗本八万騎」といわれた軍団を構成することが予定されていましたので、将軍権力の中核だということができます。一般には、3000石以下の旗本は、大番・書院番・小姓組番・新番・小十人組人など、江戸城や将軍の警護をする「番方」から、家柄や能力に応じて町奉行・勘定奉行など行政・司法関係の職である「役方」に昇進していくのですが、島原の乱以降、旗本たちが実際に動員されるような戦闘が無くなり、幕府の官僚制度が整う18世紀以降になると、「役方」の果たす役割の方が重要になっていきます。そのなかで、石高の多い上級の旗本たちは、どちらかというと「番方」としての勤めを果たし続けることが多いのですが、ここで紹介する旗本本多家は、知行高3200石、三河以来の旗本で、主に「番方」を勤める上級の家だということになります。そもそもこの本多家は、家康の信頼があつく、戦場での勇猛ぶりから「鬼作左」とも称された本多作左衛門重次の流れをくむ家ですが、越前丸岡に所領を与えられた大名家の分家として幕末まで続く「由緒」のある旗本の家でもあります。
国立歴史民俗博物館は、この旗本 本多家の資料を約4000点所蔵しております。1994年に、この資料も使った企画展示「近世の武家社会」を開催したことはあるのですが、それ以降、同家資料については総合展示(第3展示室近世)でほんの数点お見せしている以外には、お目にかけておりません。
このたび、企画展示「武士とは何か」【10月26日(火)〜12月26日(日)】を企画し、そのなかで江戸時代の武士とはどのような存在だったのか何かを考えていただくコーナーをもうけました。そのコーナーとも連動させながら、あらためて旗本の世界を描きたいと思います。企画展示と併せて是非ご覧ください。
【特集展示】 『伝統の朝顔』―館蔵資料にみる朝顔文化―(『もの』からみる近世)
【会 期】 平成22年8月3日(火)〜8月29日(日)
【会 場】 国立歴史民俗博物館 第3展示室
本展示では前半で、三度の変化朝顔ブームの際に出された“朝顔図譜”・番付・朝顔書などを、後半では、朝顔にちなむ作品を、館蔵資料から展示します。
まず文化・文政期(1804−30年)に朝顔の突然変異を起こしやすい性質を利用して、変化朝顔をつくり、競い合うことが大坂・京都・江戸で流行し、栽培のマニュアル本までもが出されています。嘉永・安政期(1848−60年)には、周辺の都市・町にまで広がるブームとなりました。変化朝顔の品評会がしばしば開かれて、愛好者たちがその技を競い、その結果は番付や朝顔図譜などで刊行されました。しかし、こうした変化朝顔の栽培には、手間・暇・場所と一定の知識が必要だったので、評判にはなっても庶民が自ら栽培できるようなものではありません。むしろ多くの庶民が「変わらず」に愛し続けた朝顔は、色・形に違いはあるものの、誰にでもそれとわかるような朝顔でした。
【特集展示】 紀州徳川家伝来の楽器―琵琶― (『もの』からみる近世)
【会 期】 平成22年04月27日(火)〜06月20日(日)
【会 場】 国立歴史民俗博物館 第3展示室
歴博が所蔵する紀州徳川家伝来楽器コレクション(159件)は、主として紀州藩の第十代藩主徳川治宝(とくがわはるとみ・1771〜1852)によって収集されたものと伝えられます。雅楽の楽器を中心に、吹きもの(管楽器)・弾きもの(弦楽器)・打ちもの(打楽器)など各種の楽器や、楽譜、調律具、収納袋や箱など附属品、さらに楽器にまつわる情報を記した附属文書から構成されており、楽器史や音楽史上きわめて重要な資料とみなされてきました。
今回の特集展示では、本コレクションの中から、琵琶をとりあげ、附属品や附属文書とともに展示します。コレクション中の琵琶は23面に及びますが、この中には、天武6年(677)の作と伝えられる琵琶を初めとする各時代の琵琶や、平家琵琶として用いられたもの、きわめて小型のもの、明清楽の流行を受けて収集されたと推測される中国の琵琶など貴重な遺例が含まれます。これらを展示することにより、一般にはあまり馴染みのない古楽器への理解をうながすとともに、高度な工芸技術や、江戸後期の大名家を中心とした文化の一端を紹介したいと思います。
詳細情報(れきはくサイト)






