【企画展示】 風景の記録 ―写真資料を考える―

【会 期】 2011年11月8日(火)~2012年1月15日(日)

【会 場】 国立歴史民俗博物館 企画展示室A

 

【趣 旨】

風景は人びとの生活と深く結びついています。人びとは風景のなかでくらし、風景は自然のみならず人びとの生活のなかで作り出されます。今回の企画展示では、写真が風景の記録として、歴史と文化を考えるためのかけがえのない資料であることを紹介します。

写真は高い写実性を備えているために、風景の記録としてたいへん優れた資料です。しかし、風景のある断片を瞬間的にとらえた一つの像にすぎません。写真の外側と前後には無限の空間と時間があります。しかも、古い写真では、撮影の時期と場所が不明なものも少なくありません。本展示では、この点に留意しつつ、風景の広がり、時間の流れのなかの風景、風景の多様性という三つの観点を中心に構成します。

展示資料としては、本館が所蔵する「石井實フォトライブラリー」の写真を活用するとともに、幕末日本を撮影したF.ベアトに代表される古写真、近代の絵はがきなどを中心に構成します。

主として取りあげる東京と長崎は、近世の絵図や古写真が豊富に残っており、時代を通じて風景の変遷を辿ることができます。そのなかで、それぞれ関東大震災や長崎への原爆投下という、「風景の破壊」の経験も視野に入れ、多角的に風景を捉えていきます。また、東京に関しては、石井實フォトライブラリーに収められた奥多摩の写真を活用し、地域社会を写真で記録したコーナーを設置する予定です。

このほか、タッチパネルの活用などにより、全体としては日本各地の風景を盛り込むとともに、とくに、今年3月以降の東日本大震災を踏まえ、被災地の写真展示も予定しています。

 

 詳細情報(歴博のサイト)