【企画展示】 「洛中洛外図屏風と風俗画」(人間文化研究機構連携展示 都市を描く―京都と江戸―第1部)

【会 期】 2012年3月27日(火)~2012年5月6日(日)

【会 場】 国立歴史民俗博物館 企画展示室

 

【趣 旨】

16世紀初頭、首都京都の全景を一双の屏風に描いた「洛中洛外図屏風」が登場します。そこには、応仁の乱から復興し、新たな近世都市へと向かう京都の姿がつぶさに描かれていました。現実の都市社会を題材にした洛中洛外図屏風は、権力者の自己主張から名もなき人々の暮らしまで、非常に多くの要素を包含し、歴史資料としても貴重な存在です。

 

洛中洛外図屏風に描かれていた多彩な内容は、時代が進むにつれてさまざまなジャンルに分化していきます。名所、祭礼、職人、遊楽などの、身近な対象をクローズアップした、人間中心の絵画への発展が著しく、そこには背景となる社会や政治体制、そして人々の都市を見る視点の変化が反映されています。

 

本展では、当館が所蔵しながら、なかなかまとまって展示する機会がない6点の洛中洛外図屏風と、新出資料を含む関連絵画資料を中心に、他館ご所蔵の資料も加えて、洛中洛外図屏風から近世風俗画への展開を体系的に提示いたします。来館者に絵の読み解きを楽しんでいただくために、タッチパネルによる拡大装置なども用意いたします。 
また、当館の共同研究・科研研究として行ってきた「洛中洛外図屏風歴博甲本の総合的研究」(2009~11年度)の成果として、洛中洛外図屏風歴博甲本の復元複製や人物データベースなどもご披露します。

 

以上の当館における展示を人間文化研究機構連携展示「都市を描く―京都と江戸―」の第 I 部とし、連携して研究を行なってきた国文学研究資料館において、江戸を対象とした第 II 部 「江戸名所と風俗画」をほぼ同時に開催します。両者相まって、さらに総合的に、描かれた都市の世界を堪能していただけるものと思います。

 

詳細情報(歴博のサイト)