【企画展示】 「楽器は語る―紀州藩主徳川治宝と君子の楽―」

【会 期】 2012年7月10日(火)~9月2日(日)

【会 場】 国立歴史民俗博物館 企画展示室

 

【趣 旨】

紀州徳川家伝来楽器コレクションは、主として紀州藩の第十代藩主徳川治宝(はるとみ)(1770~1853)によって収集されたものと伝えられています。笙や篳篥(ひちりき)などの雅楽器を中心に、吹きもの(管楽器)・弾きもの(絃楽器)・打ちもの(打楽器)など各種の楽器20数種、楽譜、その他の附属品、さらに楽器にまつわる情報を記した附属文書から構成されており、総点数159件(231点)を数えるわが国最大級の古楽器コレクションです。在銘のものを含め、その製作期はさまざまな時代におよび、古代に遡る伝承をもつものもあるほか、大陸製の楽器や珍しい調律用楽器も含まれております。点数や楽器種の多彩さ、その内容から、楽器史や音楽史上きわめて重要な、日本を代表する古楽器コレクションとみなされてきました。

 

これらの楽器を収集した徳川治宝にとって音楽とはいかなる意味をもち、コレクションはどのような構想のもとに生みだされたのでしょうか。今回の企画展示では、このコレクションの中から代表的なものをとりあげて公開するとともに、附属文書等から知られる楽器周辺の文化的な様相を明らかにし、江戸時代の支配者(武家)や文化人にとって「楽」とはどのようなものであったかについて考察していきます。

 

現代人にとって雅楽などの伝統音楽は決して馴染み深いものとはいえません。また、伝世した楽器がかつて奏でた実際の音色を、われわれは聞くことができません。そこで、展示にあたっては、古の音楽についての理解を深め、親しんでもらうための様々な工夫を凝らしました。あわせて、治宝の楽器収集をより豊かに彩った箱・筒・袋などの収納具や、楽器本体に凝らされ華麗な装飾、卓越した工芸技術についてもご紹介いたします。

 

 

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