【企画展示】 「行列にみる近世―武士と異国と祭礼と―」

【会 期】 2012年10月16日(火)~12月9日(日)

【会 場】 国立歴史民俗博物館 企画展示室

 

【趣 旨】

日本の近世は、列島上を参勤交代の行列が、江戸城を結集核として定期的に往来しただけでなく、朝鮮通信使や琉球王国の使節、オランダ商館長などの外国使節の行列も江戸をめざしました。規模は小さくとも幕府の役人が江戸から地方は出張するときには、供回りを携えた行列をくんで行進していました。いわば列島上をこうした大小の規模の行列が往来していたこととなります。

 

もちろん戦国時代にも武装した集団が行進していただけではなく、信長は「馬揃い」という武士たちの力を誇示するデモンストレーションを行い、秀吉は聚楽第への天皇の行列を仕切り立てるなど、折に触れて行列を見せてきました。しかし、近世に比べるとその頻度はきわめて少なく、ほぼ都に限られていました。その意味では、全国的な広がりをもって行列が往来したのは、近世の時代の特色だといえるでしょう。そして、参勤交代の行列が、戦闘集団の体をなし続けていたとは言え、実際の戦闘を想像させることはありませんでした。17世紀半ば以降は、国内外の戦争がなくなったことによって武士の有様が変化したことを反映しており、言わば「徳川の平和」とセットで捉えられるものです。

 

本展示では、将軍以下武士領主たちの行列、外交使節の行列という実際に政治的意味をもつものから、祭礼行列まで幅広く扱うとともに、祭礼行列のなかに領主の行列や外交使節の行列が仮装行列として組み込まれる(「演じられる」)ようになることについても示します。そのうえで、行列の構成、行列を見せる側と見る(見させられる)側の関係からも近世社会を照らし当てていきます。

 

 

 詳細情報(歴博のサイト)