武器をアートに―モザンビークにおける平和構築

実施代表者:国立民族学博物館 吉田憲司

平成25年7月11日~11月5日 国立民族学博物館  展示詳細

主催:国立民族学博物館

総合地球環境学研究所

 アフリカのモザンビークでは、1975年の独立後1992年まで続いた内戦の結果、戦争終結後も大量の武器が民間に残されました。現在、この武器を農具と交換することで回収し、武装解除を進めるとともに、回収された武器を用いてアートの作品を生み出し、平和を訴えようという、TAE「銃を鍬に」というプロジェクトが進められ、内戦後の平和構築のモデルとして国際的に注目を集めています。

 さきごろ、このプロジェクトの一環として、日本に住む人びとへのメッセージを込めて《いのちの輪だち》(Cycle of Life)という作品が制作され、民博におさめられました。それをうけ、民博では、2013年7月から11月まで、企画展「武器をアートに―モザンビークにおける平和構築」を開催し、《いのちの輪だち》をはじめ、民博で収集した作品と、「銃を鍬に」のプロジェクトを支援してきた日本国内のNPO 法人「えひめグローバルネットワーク」が所蔵する作品をあわせて展示し、アートを通じて平和を築く営みを紹介しました。

 今回の展示は、平和とは何か、戦争のない世界を実現するために私たちひとりひとりに何ができるのか。それを考える契機を提供するものとなりました。