【ぶんかの香り】 上羽陽子「技術からのアプローチ―展示とワークショップを通しての異文化理解」(21.10.15掲載)

2009年10月15日

国立民族学博物館 助教 上羽陽子

ここ数年、取り組んでいることがある。長年、調査を続けているインド牧畜社会の刺繍技術をどのように研究者や一般の人びとへ伝えることができるかである。文化資源である現地の人びとのものづくりに関する知識を、どのように活用することができるか、さらに共同利用や社会還元への可能性を展示やワークショップを通じて提示することができないかと考えている。

昨年、「技術はいかに展示できるか」をテーマに、国立民族学博物館(以下、民博)企画展「インド刺繍布のきらめき―バシン・コレクションに見る手仕事の世界(平成20年10月9日~平成21年3月31日実行委員長・三尾稔准教授)」において、刺繍布に施される刺繍技術の特徴を、文字による解説ではなく、布と糸、針を使って工程を再現した刺繍技術解説パネルの作成を試みた(写真01)。 ...

全文を読む