研究推進

人間文化研究機構 基幹研究プロジェクト

機関拠点型基幹研究プロジェクト

   国立歴史民俗博物館「総合資料学の創成と日本歴史文化に関する研究資源の共同利用基盤構築」

平成27年度から、国内外の大学等研究機関や歴史民俗系博物館等と連携して、歴史・文化資料等を分類・統合化し、様々な学問的視点から分析できる相互利用環境の整備を行っています。

そして、それを活用した異分野連携・融合を図ることで新たな知の発見につなげる「総合資料学の創成」に関する研究プロジェクトを開始しています。

「総合資料学の創成と日本歴史文化に関する研究資源の共同利用基盤構築」基本計画.pdf

 

   国文学研究資料館 「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」

日本語の歴史的典籍全般を研究資源として、国内外の大学等研究機関と連携し、人文科学の枠を超え、自然科学をも包摂した異分野との融合研究を推進します。

また研究基盤整備として、約30万点の日本語の歴史的典籍を画像データ化し、既存の書誌情報データと統合させたデータベースを構築します。

「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワークの構築」基本計画.pdf

 

   国立国語研究所 「多様な言語資源に基づく総合的日本語研究の開拓」

国内外の大学・研究機関と連携し、現代語、古典語、方言、日常会話、学習者の日本語など、日本語研究の基礎データとなる大規模な言語資源を整備し、大学及び研究者コミュニティに提供します。

それらの多様な言語資源を多角的なアプローチで分析し、様々な研究領域を融合させることによって新たな総合的日本語研究のモデルを開拓するとともに、国際的な研究連携を行うことで、グローバル化社会における日本語研究の国際化を促進します。

「多様な言語資源に基づく総合的日本語研究の開拓」基本計画.pdf

 

   国際日本文化研究センター 「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」

日本文化全体を構造的・総合的に捉え直すため、大衆文化の通時的・国際的考察に取り組み、その考究を通じ、日本文化の基層と多様性を包括的に捉えて、新しい日本像と文化観の創出に貢献します。

また、関連資料を幅広く収集してデジタル化・DB 化を行い、メディアミックスの画像・音響図書館を構築して世界に発信し、国内外の大学等に向けて研究資源や研究・教育パッケージを提供します。

「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」基本計画.pdf

 

  総合地球環境学研究所 「アジアの多様な自然・文化複合に基づく未来可能社会の創発」

多様な自然、文化、価値観、世界観を有し、急速な経済成長の一方で地球環境問題のホットスポットであるアジアを対象として、「アジアの多様な自然・文化複合に基づく未来可能社会の創発」を具現化する3つの「実践プログラム」─(1)環境変動に柔軟に対処しうる社会への転換(2)多様な資源の公正な利用と管理、(3)豊かさの向上を実現する生活圏の構築─を実施します。

「アジアの多様な自然・文化複合に基づく未来可能社会の創発」基本計画.pdf

 

   国立民族学博物館 「人類の文化資源に関するフォーラム型情報ミュージアムの構築」

国立民族学博物館が収蔵する民族学資料について国内外の研究機関・大学・博物館の研究者や現地社会の人びとと共同研究を行い、その成果を多言語化し、発信するとともに、その情報についてインターネットを通して意見交換ができるフォーラム機能を持つデータベースを構築します。

このデータベースを活用することによって、文化資源に関する情報を世界中の人びとと共有し、共同利用することを目指します。

現在、「北米先住民資料」や「台湾・琉球関連資料」、「アイヌ関連資料」等に関するデータベース作りが進行しています。

「人類の文化資源に関するフォーラム型情報ミュージアム」基本計画.pdf

 

広領域連携型基幹研究プロジェクト

「日本列島における地域社会変貌・災害からの地域文化の再構築」

日本列島では現在、地域社会の変貌や災害によって、その多様性が失われつつあります。本プロジェクトは、こうした現状がもたらす諸問題の解明に向けて、言語・資料保存・表象システム・環境保全等を切り口として、地域社会とそこでの拠点形成をめぐって、地域にかかわるさまざまな人々との実践的な議論を積み重ねることを通じて、地域文化の再構築を目指します。

【構成ユニット】

①「地域における歴史文化研究拠点の構築」 (国立歴史民俗博物館)

②「方言の記録と継承による地域文化の再構築」 (国立国語研究所)

③「人命環境アーカイブズの過去・現在・未来に関する双方向的研究」 (国文学研究資料館)

④「日本列島における地域文化の再発見とその表象システムの構築」 (国立民族学博物館)

⑤「災害にレジリエントな環境保全型地域社会の創生」 (総合地球環境学研究所)

「日本列島における地域社会変貌・災害からの地域文化の再構築」基本計画.pdf 

「アジアにおける「エコヘルス」研究の新展開」

「エコヘルス」は、従来医療や疾病研究の視点で捉えられてきた「健康」を、社会変容と環境変化が急速に進む近現代における、暮らしや生態環境、生業、食生活等との関わりから探求しようとする新たな研究の視座です。

本プロジェクトは、特にアジア地域の環境と健康をめぐる問題や、歴史的な「健康」概念の考察等を通じて、人間文化研究の観点から地域に根ざした学際的「健康」研究に取り組み、アジアのエコヘルス学と研究ネットワークの創成を目指します。

【構成ユニット】

①「アジアにおける健康と環境:新たな人間と環境との関係性としての「エコヘルス」概念の再構築に向けて」 (総合地球環境学研究所)

②「アジアの中の日本古典籍:医学・理学・農学書を中心として」 (国文学研究資料館)

③「文明社会における食の布置」 (国立民族学博物館)

「アジアにおける「エコヘルス」研究の新展開」基本計画.pdf 

「異分野融合による「総合書物学」の構築」

古来伝わってきた書物(歴史的典籍)には、内容はもとより紙、墨、装訂法など様々な情報が蓄積されています。これらを読み取り、先人の知恵を掘り起こすべく、従来の国文学のみにとどまらず、あらゆる分野と連携して総合的な観点から書物を分析し、書物の意味の問い直しや、書物が持つ可能性を探ります。

主導機関である国文学研究資料館がユニット間および、当館の機関拠点型基幹研究「日本語の歴史的典籍の国際共同ネットワークの構築」を連携させる総括事業を推進し、研究成果を総合的な教育プログラムへと集約して、新たな学問分野「総合書物学」の構築を目指します。

【構成ユニット】

①「古代の百科全書『延喜式』の多分野協働研究」 (国立歴史民俗博物館)

②「表記情報と書誌形態情報を加えた日本語歴史コーパスの精緻化」 (国立国語研究所)

「キリシタン文学の継承:宣教師の日本語文学」 (国際日本文化研究センター)

「異分野融合による「総合書物学」の構築」基本計画.pdf 

 

ネットワーク型基幹研究プロジェクト

(A)地域研究推進事業

 

北東アジア地域研究

中心研究テーマ 「北東アジアにおける地域構造の変容:越境から考察する共生への道

日本と中国・ロシア・モンゴル・韓国・北朝鮮を一体的に捉える「北東アジア」は、当該国間で生起する諸課題の解決にとって重要な地域概念です。

北東アジアにおける「越境」をめぐる諸現象を解明し、政治的・経済的な対立面と同時に、そこに生成する新たな「共生」の地域像を導き出します。

「北東アジア地域研究」基本計画.pdf 

【研究拠点】

国立民族学博物館 北東アジア地域研究拠点

  担当分野 「自然環境と文化・文明の構造」

北海道大学 スラブ・ユーラシア研究センター

  担当分野 「域内連携体制の構築をめざす国際関係論」

東北大学  東北アジア研究センター

  担当分野 「環境問題および地域資源に関する文化と政策」

富山大学 極東地域研究センター

  担当分野 「持続的な経済開発」

島根県立大学 北東アジア地域研究センター

  担当分野 「思想・歴史的アイデンティティ」

早稲田大学 総合研究機構現代中国研究所 

  担当分野 「中国と周辺地域―歴史的関係、華人マイグレーション、対中意識の変遷」

 

現代中東地域研究

中心研究テーマ 「地球規模の変動下における中東の人間と文化-多元的価値共創社会をめざして

自然や社会、言語メディア環境等の地球規模の変動下で、中東地域の個々人による情報の入手とその知識としての蓄積、資源としての活用に着目し、個人の再社会化とその相互作用の中に多元的価値を包摂/排除しながら共創される社会空間の実相を捉え直し、個から世界を構想する地域研究の新たな方法論を開拓します。

「現代中東地域研究」基本計画.pdf 

【研究拠点】

国立民族学博物館 現代中東地域研究拠点

  担当分野:文化資源/「個人空間の再世界化」をテーマとし、文化知識の資源化に焦点をあてる。

東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 中東イスラーム研究拠点

  担当分野:人的資源(制度的側面)/「人間の移動・交流によるネットワークの構築」をテーマとし、政治知識の資源化に焦点をあてる。

上智大学研究機構 イスラーム研究センター  

  担当分野:人的資源(非制度的側面)/「中東的な<公共>の多元的展開」をテーマとし、倫理知識の資源化に焦点をあてる。

京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科附属 イスラーム地域研究センター 

  担当分野:知的資源/「穏健主流派の形成」をテーマとし、宗教知識ならびに経済知識の資源化に焦点をあてる。

秋田大学 国際資源学部

  担当分野:自然資源/「環境問題と多元的資源観」をテーマとし、自然知識の資源化に焦点をあてる。

 

南アジア地域研究

中心研究テーマ「グローバル化する南アジアの構造変動―持続的・包摂的・平和的発展のための総合的地域研究

南アジア地域を対象として、文化、社会、政治、経済、自然、環境等の現代的動態と将来的展望を、学際的かつ長期的視点から解明することを目的とします。

さらに、同地域の持続的、包括的、平和的な発展に向けて、地域研究者ならではの俯瞰的で高度な知的貢献を通じ、諸問題の解決に寄与することを目指します。

「南アジア地域研究」基本計画.pdf 

【研究拠点】

①(中心拠点)京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属  南アジア研究センター

 研究テーマ「南アジアの環境と政治」

②(副中心拠点)国立民族学博物館 南アジア研究拠点

 研究テーマ「南アジアの文化と社会」

東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター 現代インド研究部門

 研究テーマ「南アジアの経済発展と歴史変動」

広島大学 現代インド研究センター

 研究テーマ「南アジアの空間構造と開発問題」

東京外国語大学 南アジア研究センター

 研究テーマ「南アジアの文学・社会運動・ジェンダー」

龍谷大学 人間・科学・宗教総合研究センター 南アジア研究センター

 研究テーマ「南アジアの思想と価値の基層的変化」

 

 

(B)日本関連在外資料調査研究・活用事業

 

ハーグ国立文書館所蔵平戸オランダ商館文書調査研究・活用

江戸初期の対外関係史研究にとって情報の宝庫である平戸オランダ商館文書の翻刻および和訳を基礎的研究資料として刊行し、国際共同研究により、当時の西洋人による日本文化の捉え方についての包括的な見解を提示するとともに、研究成果をウェブサイト、展示会、教育プログラム等を通じて広く可視化します。

「ハーグ国立文書館所蔵平戸オランダ商館文書調査研究・活用」基本計画.pdf 

 

ヨーロッパにおける19世紀日本関連在外資料調査研究・活用

―日本文化発信にむけた国際連携のモデル構築―

ヨーロッパ各地に現存する19世紀日本関連資料の調査を実施し、データベース公開、展示、シンポジウム、教育

プログラム等の方法により効果的に活用します。(1)ウィーン、(2)イギリス、(3)スイスにおいて、それぞれ以下のような異なるレベルの事業を現地の博物館・ 大学等との共同で展開することによって、日本・現地双方へ成果の還元を図るとともに、日本文化発信の国際連携モデル構築を目指します。

(1)ウィーンを中心としたシーボルト(子)収集日本関係資料の調査研究《資源基盤型》

(2)イギリスにおける日本展示活性化事業《対話型》

(3)スイスにおける大学教育連携事業《人材育成型》

「ヨーロッパにおける19世紀日本関連在外資料調査研究・活用―日本文化発信にむけた国際連携のモデル構築」基本計画.pdf  

「ヨーロッパにおける19世紀日本関連在外資料調査研究・活用―日本文化発信にむけた国際連携のモデル構築」のウェブサイトへ

 

バチカン図書館所蔵マリオ・マレガ収集文書調査研究・保存・活用

平成23年、バチカン図書館で発見されたマリオ・マレガ神父収集の1万数千点の豊後切支丹関連文書を調査研究し、さらに同図書館での保存管理体制の構築支援やウェブサイトでの収集文書の公開を通じて、その学術的価値や可能性ならびに日本資料調査法について国内外に向けて情報発信します。

「バチカン図書館所蔵マリオ・マレガ収集文書調査研究・保存・活用」基本計画.pdf

「バチカン図書館所蔵マリオ・マレガ収集文書調査研究・保存・活用」のウェブサイトへ

 

北米における日本関連在外資料調査研究・活用 

―言語生活史研究に基づいた近現代の在外資料論の構築―

ハワイを含む北米に移住した日本人に関わる音声・映像資料の中には、整備されずに劣化や廃棄リスクが高まっているものが多く存在します。これらのデータ救出と資料の評価を行うとともに、日系社会の歴史においてこれまで焦点化されてこなかった領域を析出した上で調査研究を行い、日系人の言語史・社会史・生活史を基点とする新たな資料論の創出を目指します。

「北米における日本関連在外資料調査研究・活用−言語生活史研究に基づいた近現代の在外資料論の構築−」基本計画.pdf

 

プロジェクト間連携による研究成果活用

4つのプロジェクト間を連携し、異分野を融合した日本関連資料に関するセミナーや展示を国内外で実施します。

調査研究の成果を活用した情報発信を通じて、海外における次世代の若手日本研究者の育成を図り、国際連携のもとで比較研究を進め、日本文化の国際的相互理解を促進します。

「プロジェクト間連携による研究成果活用」基本計画.pdf

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