編集後記

 
 
人間文化研究機構 理事
赤沢 威
 

 大学共同利用機関法人・人間文化研究機構が設立されたのを記念して、2004年9月25日、東京の一橋記念講堂で、「今なぜ、人間文化か」というテーマの講演会とシンポジウムを開催いたしました。その折の内容をご参加の先生方にそれぞれ加筆していただき、まとめたのがこの『人間文化』vol.1です。

 これまで、広い意味での人間文化をそれぞれの独自に研究していた5つの研究機関が1つにまとまったことにより、各機関がそれぞれの独自性を生かしながらも横断的に協力しあい、よりレベルの高い研究を行える態勢ができたことは確かだと思います。

 これからも小誌を通じて引き続き、広く社会に向け、われわれの「人間文化」とは何であるのかを問い、考えていきたいと思っています。

 
 
表紙写真

タッシリ・ナジェール(アルジェリア)の岩陰画 「白い巨人」

 サハラにあるタッシリ・ナジェール山中のセファールで、1956年、フランスのH・ロートによって発見された岩陰画のうちの一つ。いまは乾燥した土地となっているが、かつては「水流の多い台地」であったといわれている。木村重信氏によれば、「狩猟民の時代」末期のものとされ、「白い巨人」は3メートルほどの大きさ。まわりには、人物や動物が描かれている。(写真・オリオンプレス)