著者紹介

 
 
石井 米雄 (いしい・よねお)

人間文化研究機構・機構長。法学博士。

東京外国語大学中退後、外務省のアジア局や在タイ日本大使館などに10年勤務したのち、京都大学東南アジア研究センターに転じ、同所長、上智大学アジア文化研究センター長(現在も兼任)などを経て現在に至る。社会制度に重点を置いてきた従来の歴史観に反省を求め、生態学などの基盤研究の重要性に注目し、幅広い学問分野の研究者と連携して共同研究を行なうことに尽力。タイ王国白象3等勲章、紫綬褒章、国際交流基金賞、文化功労者顕彰などを授章している。

 
 
日髙 敏隆 (ひだか・としたか) 

総合地球環境学研究所・所長。東京大学大学院(旧)修了、理学博士。

主な研究は動物と人間における行動の解析で、現代動物行動学の立場から、環境、教育、文化などの問題に鋭い考察を加え、ユニークな発言を行なっている。南方熊楠賞受賞。著書『チョウはなぜ飛ぶか』(岩波書店・毎日出版文化賞)、『帰ってきたファーブル―現代生物学方法論』(講談社学術文庫)『春の数えかた』(新潮社・日本エッセイストクラブ賞)、『動物と人間の世界認識』(筑摩書房)、『ソロモンの指環』(訳書、早川書房)、『利己的な遺伝子』(訳書、紀伊国屋書店)など。

 
 
脇田 晴子 (わきた・はるこ)

城西国際大学・教授。京都大学大学院文学研究科修了、文学博士(京都大学)。

日本中世史の研究から出発し、芸能史、部落史研究へと幅を広げ、さらに女性史研究の分野を開拓。アメリカ、フランス、中国など世界の研究者との交流を進め、国際比較研究の分野でも幅広く活躍され、業績面でも抜きん出た存在である。それらと同時に、幼時から親しんできた古典芸能・能楽の演者・研究者としてもよく知られている。著書『日本中世都市論』(東京大学出版会)、『日本中世女性史の研究』(東京大学出版会)、『日本中世被差別民の研究』(岩波書店)など。

 
 
古橋 信孝 (ふるはし・のぶよし)

武蔵大学人文学部・教授。東京大学文学部卒業、文学博士(東京大学)。

詩の発生から考えはじめ、作品をその時代の考え方、感じ方のうえに立って理解する方法によって、万葉集の読み方を変えていった。文学史全体を書き換えたいと考えており、平安期まで書き始めている。著書『古代和歌の発生』(東京大学出版会)、『古代の恋愛生活』(日本放送出版協会)、『古代都市の文芸生活』(大修館書点)、『吉本ばななと俵万智』(筑摩書房)、『雨夜の逢引』(大修館書店)、『和文学の成立』(若草書房)、『平安京の都市生活と郊外』(吉川弘文館)、『物語文学の誕生』(角川書店)、『誤読された万葉集』(新潮社)など。

 
 
松井 孝典 (まつい・たかふみ)

東京大学大学院新領創成科学研究科・教授。東京大学大学院理学系研究科修了、理学博士(東京大学)。専門は惑星物理学・アストロバイオロジー。

1986年、英科学誌『ネイチャー』誌に発表した地球の起源と進化についての一連の論文は世界中に衝撃を与えた。国内の各種委員会ほか国際地質学連合比較惑星学委員会など、各種の国際学会メンバーとしても活躍し、科学の側から哲学の領域に斬り込もうとするその言動は、常に各界から注目されている。著書『巨大隕石の衝突』(PHP新書)、『一万年目の「人間圏」』(ワック出版)、『宇宙人としての行き方』(岩波書店)など。

 
 
永山 國昭 (ながやま・くにあき)

自然科学研究機構岡崎統合バイオサイエンスセンター・所長。東京大学大学院理学系研究科修了、理学博士(東京大学)。

物理教室助手を皮切りに、スイス留学、日本電子(株)でのNMR研究、つくばでのたん白集積ERATO prject など、約5年ごとに職場を異動。生物物理学が専門。物理計測法を用い、見えない世界を見えることにより、生物という対象を徹底的に尋問している。NMRにより蛋白質構造解析法の研究を確立。新しい電子顕微鏡で、細胞器官、細胞、組織の生物機能を、従来の分析機能の百倍の精密さで画像化しようとしている。著書『自己集積の自然と科学』(丸善)、Particles as Fluid Interface and Membranes (Elsevier)など。

 
 
長野 泰彦 (ながの・やすひこ)

人間文化研究機構・理事。国立民族学博物館・教授。東京大学大学院人文科学研究科単位取得退学、ph.D.(カリフォルニア大学)。専門は言語学、チベット・ビルマ系諸民族の言語文化。

ポン教文化研究の研究基盤整備として従前から収集したポン教テンギュルのカタログとその索引を編纂するとともに、ポン教徒によってかつて話されていたと思われ、十世紀頃死後となったシャンシュン語の解析とそれと系統関係にあると考えられるギャロン語の記述研究をまとめている。著書 A Morphological Index of Classical Tibetan(菁柿堂)、『現代チベット語分類語辞典』(共著、汲古書院)、A Historical Study of the rGyarong Verb System(菁柿堂)など。