連携展示
機構は大学共同利用機関として、膨大な研究資料・情報を収集、調査研究し、それらを広く学界や社会に公開することを機能の中心に掲げています。さらに、共同研究をはじめとする種々の研究成果について、刊行物・データベース・講演会・シンポジウムなどに加えて、展示によって迅速に国民に公開し、理解を進める、特色のある社会連携をめざしています。特に、国立歴史民俗博物館・国立民族学博物館は、大規模な展示施設を有し、常設展示・企画展示を行っており、平成20年からは国文学研究資料館も、展示室の公開を開始しました。
機構の特徴を活かした展示形態のひとつとして、複数機関が連携して研究の成果などを公開する「連携展示」を推進しています。
開催中・開催予定の連携展示

ポスター
地球の感じかた─子どもたちに伝える自然と文化
平成23年11月 愛・地球博記念公園 愛知県
平成23年12月 台東大学 台湾
総合地球環境学研究所/国立歴史民俗博物館/国立民族学博物館/国際日本文化研究センター
実施代表者:総合地球環境学研究所 阿部健一
今日的課題である地球環境問題の解決と異文化の理解。そのために重要なのは、子どもたちを対象とした活動です。本展示では、総合地球環境学研究所が所蔵する『国連子ども環境ポスター原画コンテスト』応募作品を活用し、研究者が子どもたちに語りかける場を一連のワークショップ・展示のなかに設けます。
これまでの国内での活動実績と連携研究「日本およびアジアにおける人と自然の相互作用に関する統合的研究──コスモロジ−・歴史・文化」の成果をふまえ、海外機関との連携により、日本と世界の子どもたちの「感性」を展示することで、健全な知性とともに、自然と文化に関する鋭敏で豊かな感性を育むことをめざします。

洛中洛外図屏風歴博甲本(歴博蔵)
描かれた都市──京都と江戸
平成24年3月27日〜5月6日
第T部 「洛中洛外図屏風と風俗画」
国立歴史民俗博物館
平成24年3月28日〜5月6日
第U部 「江戸名所と風俗画」
国文学研究資料館
実施代表者:国立歴史民俗博物館 小島道裕
中世〜近世の都市社会の様相を知る上で、具体的な都市を題材に描かれた絵画は、とても重要な素材です。国立歴史民俗博物館と国文学研究資料館は、教員を中心に「都市風俗画研究会」を続けていますが、それをふまえて京都と江戸を描いた絵画資料の展示を企画しました。
京都に関しては、国立歴史民俗博物館が6点を所蔵している各時代の洛中洛外図屏風や、屏風絵などの風俗画について、歴史的な展開を考えます。江戸については、「江戸図屏風」などの都市図のほか、浮世絵や職人尽絵、絵入りの版本などをあつかい、特に名所がどのように表象されたかを考えます。
両館が新たに収蔵した初公開の資料や、機構外部の機関が所蔵する著名な作品、それに洛中洛外図屏風歴博甲本の復元複製なども登場します。展示室では、拡大装置などの電子的なメディアも使って、描かれた内容を一緒に考えていただきます。
終了した連携展示
自分たちで作る『国連子ども環境ポスター展』 Part3 子どもたちが感じた「生物多様性」
平成22年10月中旬 愛・地球博記念公園 愛知県
平成22年11月 奈良県河合町立文化会館
平成22年12月中旬 石川県立音楽堂
主催:総合地球環境学研究所
展示詳細
国立歴史民俗博物館
国立民族学博物館
総合地球環境学研究所では、連携共同推進事業として過去に2カ年にわたり小学校高学年を対象に、国連子ども環境ポスター展応募作品を活用した活動を行ってきました。世界中の子どもたちが描いた環境ポスターについて、日本の子どもたちが気に入ったポスターを選択し、そのポスターの中にどのような生物多様性が描かれているのか、作者のメッセージを読み取り、そのうえで日本のメッセージを書き込みます。このようにして作成された作品を一般公開していきます。


チラシ(左:歴博、右:民博)
アジアの境界を越えて
平成22年07月13日〜09月12日
平成22年10月14日〜12月07日
主催:国立歴史民俗博物館
展示詳細
境界とは、二つの世界が接し重なるところです。視点や立場によって姿かたちを変え、歴史の中に実にさまざまな境界の姿がみえてきます。連携研究「ユーラシアと日本:交流と表象」では、境界をキーワードのひとつとして人文学の諸分野が議論を重ねてきました。その成果を、展示という形で情報発信します。古代と近現代における境界を眺めることによって、現代のわれわれがもつ「境界」というイメージを相対化する場を提供します。

チラシ(国文研)
チベット ポン教の神がみ
平成22年07月02日〜09月10日
主催:国文学研究資料館
展示詳細
国立民族学博物館
国立民族学博物館は1995年以来、ポン教について調査研究を積み重ねてきました。その成果の一部として収集したポン教図像資料から、主としてポン教の神々の構造をタンカを通じて示すとともに、ポン教の歴史や現代における分布、現実に行われる儀礼などを紹介しました。チベットの基層文化としてのポン教を広く一般公衆に知ってもらうことにより、日本人のアジア理解を深めることを目的として展示しました。

チラシ
百鬼夜行の世界
平成21年07月18日〜8月30日
主催:国立歴史民俗博物館
展示詳細
国際日本文化研究センター
近年、創造力の文化や精神世界の高まりとともに、その一環として怪異や妖怪画が注目を集め学際的な研究が展開されています。国際日本文化研究センター、国立歴史民俗博物館、国文学研究資料館では、これまで怪異・妖怪に関する共同研究や異界についての企画展示を開催し、関連する資料の収集を行ってきました。その成果を展示しました。

ポスター(国文研)
幻の博物館の「紙」―日本実業史博物館旧蔵コレクション展
平成19年05月28日〜 06月15日
主催:国文学研究資料館
展示詳細
平成20年01月16日〜 02月11日
主催:国立歴史民俗博物館
展示詳細
財界人として活躍した渋沢敬三(1896〜1963)は、戦前に「近世経済史博物館」の設立を構想し、近世・明治の資料収集を行いました。この構想は戦後、「日本実業史博物館」として続けられましたが、ついに実現しませんでした。博物館設立のための収集資料は、1962年に、文部省史料館(現、国文学研究資料館)に寄贈されました。
展示は、博物館の「製紙」部門に関わる様々な紙資料を公開するもので、機構の連携研究「日本実業史博物館資料の高度活用」の研究成果です。


展示図録(左:歴博、右:国文研)
うたのちから―和歌の時代史
平成17年10月18日〜11月27日
展示詳細
うたのちから―古今集・新古今集の世界
平成17年10月28日〜11月18日
展示詳細
主催:国立民族学博物館
「うた」は、『古今和歌集』を規範としながら、貴族から武士、民衆へとさまざまな階層に広がり、宗教・政治などのさまざまな文脈と結びついて享受されてきました。文学のみならず、美術・工芸品、衣装などへ多様な影響を与え続けてきた「うた」の「ちから」に迫りました。







