アジアにおける自然と文化の重層的関係の歴史的解明
研究代表者: 総合地球環境学研究所 佐藤洋一郎
日本を含むアジア地域には、歴史的に形成された多様な文明と文化が存在します。とくに冷温帯から熱帯に至る気候下で、自然とかかわるなかで形成されてきた文化は目を見張るものがあります。人間は自然からどのような恩恵を受け、あるいは災害や自然の脅威に対処してきたのでしょうか。
この問題を、(1)言語世界から見た自然への認識と思想、言語表現の多様性と普遍性、(2)自然の模倣と擬人化などを通じた「自然の文化への取り込み」と表象・図像学の研究、(3)森林・河川・沿岸域における自然の保全と利用上の慣行、共有資源(コモンズ)の運用をめぐる社会経済史とガバナンスの3課題に焦点を当て、人間文化研究機構の人的な資源を結集して研究を行います。特に、国立国語研究所、国際日本文化研究センター、総合地球環境学研究所が核となって研究を推進します。
また、研究連絡誌として『人と自然』を年に2冊程度発刊し、分野横断的な議論の活性化をめざします。創刊号では「火」を取り上げました。2号では「音の世界」をテーマとし、以下、魅力的な特集テーマを企画しています。なお、上記3課題の研究は個別に進めるのでなく、同じ現地調査を班員が共有するなどの工夫を凝らすこととしています。






