イベント一覧

定期的に講演会やシンポジウムを行っています。

  • 【地球研】第72回地球研市民セミナー「『ほっとけない』からの環境再生」

    • 2017年6月16日

     そこにいる生き物、自然、環境のことを「ほっとけない」。ついつい聞き漏らしてしまいがちですが、ふりかえってみると、環境再生に取り組む地域を歩く私の耳に、幾度となく入ってきた言葉です。ではなぜ「ほっとけない」のでしょうか。 「ほっとけない」とは、人間以外も含む他者に出会ってしまったとき、その困難を自らのものとして感じ取る能力を表す言葉ではないでしょうか。そこには、この指とまれ的な積極的な主体性というよりも、受動的な主体性が現れています。人びとが環境にかかわろうとする心情を表す言葉といっていいかもしれません。

     私自身が深くかかわってきた絶滅危惧種コウノトリの野生復帰の取り組みを中心に、「ほっとけない」という言葉を手がかりにしながら、みなさんと共に、人びとにとっての環境再生を考えていこうと思います。さらに、当事者性のある研究についても考えてみます。

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  • 【日文研】第311回 日文研フォーラム「筆談で見る明治前期の中日文化交流」

    • 2017年6月13日

     筆談は、筆話・筆語とも言い、漢字文化圏独特の交流手段です。歴史上、少なくとも二十世紀前半に至るまで、国や地域によって言語が異なっても、人々は漢字・漢文・漢詩を使って自由に交流することができました。東アジア文化交流史において、筆談が果たした役割の大きさは計り知れません。
     本講演では、清国初代公使として明治十(一八七七)年から明治十五(一八八二)年まで日本に駐在した何如璋、副使の張斯桂、参賛官の黄遵憲らと、元高崎藩主の大河内輝声、漢学者の宮島誠一郎、石川鴻斎、岡千仞、増田貢、重野安繹、青山延寿らとの間で交わされた筆談を中心に、明治前期、東京を舞台に展開された中日文化交流の実態に迫ってみたいと思います。

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  • 【民博】みんぱくウィークエンド・サロン「民家調査のい~ろ~は――建築人類学者はなにをめざす」

    • 2017年6月11日

     人類学の基本はフィールドワークにあります。でも、海外のフィールドに出かけて人類学者はいったいなにをしているのでしょうね?私の専門である建築調査のあれやこれや、目的と方法、機材と実践、そして肝心の心構えについて、調査の苦心談をまじえてご紹介します。

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  • 【民博】みんぱくウィークエンド・サロン「直前解説――音楽の祭日を100倍楽しむ法」

    • 2017年6月4日

     今年もみんぱく恒例の「音楽の祭日」が近づいてきました(6月18日が本番です)。夏至の日近くに音楽をみんなで楽しもうという企画です。今年もたくさんの音楽が集まります。なぜ、これだけ多様な音楽がみんぱくに集まるのか考えてみましょう。

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  • 【歴博】第30回 歴博映画の会「沖縄の成巫儀礼―イザイホウ―」

    • 2017年6月3日

     沖縄県南城市の久高島は、琉球王国の神話において重要な位置を占める神の島として知られ、数多くの祭祀を受け継いできた島です。イザイホウは、久高島の女性が神役組織に加わるための祭祀で、12年に一度、午の年に行われましたが、1978年を最後に途絶えています。今回上映する作品は、1966年に行われたイザイホウを記録したものです。祭祀のようすだけでなく、島の暮らしや祭りの準備も記録した貴重な作品です。

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  • 第30回人文機構シンポジウム 海の向こうの日本文化 ‐その価値と活用を考える-

    • 2017年6月3日

     人文機構が中心となり、大学や多様な研究組織とも連携しながら、人間文化に係る最新の研究成果をテーマとしたシンポジウムを開催しています。
    人文機構が持つ資料や研究成果を広く社会に公開・還元し、市民のみならず人間文化に関心をもつ研究者との交流と相互理解を促進します。

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  • 【民博】みんぱくウィークエンド・サロン「新しい東南アジア展示場ができるまで――生業と寺院を中心に」

    • 2017年5月28日

     2015年3月にリニューアル・オープンした東南アジア展示場について、わたしが担当した生業と寺院のコーナーを中心に、展示企画の立案から、展示資料の収集、そして展示の実現とその後の改良まで、展示という作業の魅力と難しさについてお話しします。

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  • 【歴博】第218回くらしの植物苑観察会「梅雨の植物文化誌」

    • 2017年5月27日

    くらしの植物苑では、毎月講師を交えて、「観察会」を実施しています。申し込みは不要です。

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  • 【日文研】創立30周年記念イベント 映画「ハッピーアワー」上映&監督・主演女優トーク

    • 2017年5月26日

     国内外で数々の映画賞を受賞する映画『ハッピーアワー』を上映し、 今最も注目すべき監督の濱口竜介氏や主演女優を招いてトークを行います。どこにでもいる“普通”の30代後半の4人の女性たちが抱える不安や悩み、 それに向き合う彼女たちの心の揺れ動きを、 5時間17分に渡って精緻に描いた作品です。主演の4人は演技経験がないにもかかわらず、ロカルノ映画祭最優秀女優賞を受賞しました。まさに、映画とは何か、演技とは何か、我々の常識を揺さぶる問いに、 本作の上映&トークを通して迫っていきます。
    (トークゲスト)
    監督:濱口竜介さん(プロフィールは日文研30周年特設サイトに掲載しております)
    女優:田中幸恵さん(第68回ロカルノ国際映画祭 最優秀女優賞受賞)

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  • 【民博】みんぱくウィークエンド・サロン「マランガン儀礼と彫刻 ――ジョージ・ブラウン・コレクションから」

    • 2017年5月21日

     オセアニア展示場の「外部世界との接触」には、民族学の研究者でもあった宣教師・ジョージ・ブラウンが収集した仮面や彫像が展示されています。これらが使用されるマランガン儀礼については秘密の部分もあるため、なかなか調査は難しいようです。現在まで明らかとなっている儀礼の様子と、使われる彫刻についてお話しします。

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  • 【民博】みんぱくゼミナール 「心地よい暮らし(エイジング・イン・プレイス)――コミュニティをつなぐアーミッシュたちの暮らしから」

    • 2017年5月20日

     高齢者をはじめ人びとが孤立せず心地よく生活できる地域コミュニティデザインのキーワードとして注目されている「エイジング・イン・プレイス」について、コミュニティに生きる意味を問い続けてきた米国アーミッシュたちの暮らしから考えます。

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  • 【日文研創立30周年記念講演会 「日文研と私―回顧と展望」「日本研究の諸問題―歴史と歴史学をめぐる省察」

    • 2017年5月17日

    第1部日文研と私回顧と展望梅原 猛   国際日本文化研究センター  顧問
    (聞き手)磯田 道史   国際日本文化研究センター  准教授

     日本史家の磯田道史准教授を聞き手に、初代所長の梅原猛顧問が日文研創立の理念、多彩な研究者を集めた経緯や苦心、建物に込められた思想、等々をふり返り、現下の思索の対象である「人類哲学」、人類の「闇」と「光」の問題にも言い及びながら、日文研の将来に思いをめぐらせる。

     

    第2部日本研究の諸問題歴史と歴史学をめぐる省察ジェームズ・E・ケテラー   シカゴ大学  教授

     欧米での政府主導の体系的日本研究の契機は真珠湾攻撃にある。先行する日本研究はむろん存在するが、20世紀中葉の戦争のもたらした意義は等閑視できない。創立以来日文研はこの外から見た日本研究の潮流の最前線にあり、日本を中心に据えた研究と日本主義あるいは日本人論研究の中心地の役割を担い、30年にわたり世界の研究者を招いて扱いの難しい諸問題に取り組んできた。本講演ではこの過去に触れ、日本史・日本研究の歴史と歴史学の諸相を検討し、日文研に有り得るいくつかの将来にも思いを馳せてみたい。

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  • 【民博】みんぱくウィークエンド・サロン「豊かな高齢期とナラティヴ」

    • 2017年5月14日

     語り、物語などを意味するナラティヴを素材とする交流は、高齢期のウェルビーイングに資する活動として注目されています。ここでは、スイスの多世代対象生活コミュニティで紡がれるナラティヴと、人々のエイジング・イン・プレイスや新しい地域文化創出を考えます。

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  • フォーラム なぜアーカイブズは必要なのか Part.2 『地方再生に向けた公文書管理』

    • 2017年5月12日

     今、地方の再生が大きな課題となっています。地方再生は住民一人一人が共同体の一員であることを自覚することから始まります。そのためには、地域の歴史を共有し行政へ積極的に関わることが必要です。今回の公開フォーラムでは地域の歴史を共有するとともに、いかに住民が行政へ参加していくか、そのあり方について考えていきます。

     東日本大震災から6年余が過ぎて開催する本フォーラムは、地域の復興に目を向け、公文書管理と活用の意義を改めて見直すとともに、適切な公文書管理の意義を協議していきます。

     この地震・津波災害の記憶と経験をいかに未来に継承し、次代の社会を築き上げていくのかを考える契機としたいと願っています。 皆さまの参加を心よりお待ちしております。

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  • 【日文研】第310回 日文研フォーラム「三つの「赤い」と二つの「寒い」から、方言を考える――方言と言語類型論の出会い」

    • 2017年5月9日

     方言には、いわゆる標準語にはない言葉の分化が見られ、土地の人々の伝統的な感覚や考え方を反映しています。

     たとえば、韓国の済州市に残る伝統的な方言には、「赤い」を意味する「벌겅하다/헌다/하염쩌」という三つの語形があります。また一方、日本の熊本県松橋町では「寒い」の意味で、「サンカ/サンカリヨル」という二つの語形が使われています。もっとも、言語の経済性原則という観点からすれば、これらの語はまったく同じことを意味しているのではなく、何らかのルールによって使い分けられているものと予想することができます。

     本講演ではこの現象を考察するために、言語類型論の観点をご紹介します。そこから、それぞれの使い分けのルールと特徴が浮き彫りにされるだけではなく、両言語が世界言語の中に位置づけられることをお話ししたいと思います。

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