人文知コミュニケーター

人間文化研究機構では、人間文化研究の成果をわかりやすい言葉で社会に発信し、その魅力を伝えるとともに、そこから得られた社会からの疑問や期待といった声を研究の現場にフィードバックする双方向コミュニケーション、すなわち人文知コミュニケーションを推進しています。そして、この活動を促進させるため、人文知コミュニケーターによる情報発信をおこなっています。

 

人文知コミュニケーターのお仕事

人文学研究者と社会をつなげるのが人文知コミュニケーターの役割です。人文学研究の力を伝えたり、研究の面白さを伝えていきます。

 

3つの主な仕事

①研究資料、成果をシンポジウムや展示などで可視化するとともに、SNSなど多様な媒体を活用して社会にひろめる。
②研究現場と、社会や異分野の研究者をつなぐ人文知コミュニケーションの場を創出する。
③社会や異分野の研究者との連携、協働を推進し、研究の高度化を促進させる。

 

人間文化研究機構の人文知コミュニケーターの紹介

新永 悠人/にいなが ゆうと

人間文化研究機構・総合情報発信センター研究員/

国立国語研究所・特任助教

新永悠人様
2017年に歴史上初めて「人文知コミュニケーター」(公称)になりました。人文知コミュニケーターの仕事は「非専門家が専門的人文知にアクセスしやすい環境を整えること」です。小学校、中学校、高校などで自分の研究の一端(奄美大島の方言の研究)を分かりやすく話したり、新しい仮名文字を作る実験的ワークショップ(国立国語研究所で開催された「『君の仮名。』新しいひらがなを作ろう」)を企画したりしています。

金セッピョル/きむ せっぴょる

人間文化研究機構・総合情報発信センター研究員/

総合地球環境学研究所・特任助教

 
文化人類学が専門で、現代の日本と韓国の葬儀について研究しています。その一方で研究内容に基づいた映像作品制作や韓国の放送局における仕事も経験してきました。現在は、両方の履歴を活かして、主に映像媒体を用いて研究と社会をつなげる方法を探り、様々な企画を試みています。

粂 汐里/くめ しおり

人間文化研究機構・総合情報発信センター研究員/

国文学研究資料館・特任助教

 

国文学研究資料館で人文知コミュニケーターをしております、粂と申します。16~17世紀の日本で流行した幸若舞曲、説経、古浄瑠璃という語り物について研究をしています。

国文学研究資料館では、通常展示「和書のさまざま」「書物で見る古典文学史」を通じて、学校では知り得なかった古典籍の魅力的な〈かたち〉や、未知の〈物語〉に出会うことができます。

大石 侑香/おおいし ゆか

人間文化研究機構総合情報発信センター・研究員/

国立民族学博物館学術資源研究開発センター・特任助教

https://researchmap.jp/oishiyuka/

大石侑香様

西シベリアにおいて漁撈とトナカイ牧畜の生業複合について文化人類学的視点から研究してきました。近年は、北極環境問題に関する文理融合研究活動に参加しています。 科学知が解明できない部分に対する人文知の可能性、また、自然科学と人文科学の協働による新たな知の可能性に関心を持つようになりました。

文系理系といった区別を乗り越え、社会の中に学術知があると考え、学術と社会の双方向的なコミュニケーションを目指します。