イベント一覧

定期的に講演会やシンポジウムを行っています。
  • 【地球研】第77回地球研市民セミナー ”雨降って地固まる”ー気候変動と日本史の怖くて深い関係 ー

    2018年06月08日

    雨降って地固まるとは、「雨が降って地面がぬかるんでも、乾くとむしろ固くなる」という昔からの体験にもとづき、「ケンカした後は、より仲良くなる」という人間関係の機微を表したことわざです。でも、大雨が降ったら、地面が固くなってみんな仲良くなるどころか、土砂崩れや洪水が起きて多くの人が不幸になることもありますよね。

    樹木年輪による最新の古気候復元のデータからも、日本史に出てくる多くの争いごとが、水害の頻発に起因することが分かってきました。しかし、災害や戦乱の後には、しばしば世の中が変わります。正に地固まるときもあれば、更に泥んこになるときもありました。

    講演では、「水害への対応」という今日の私たちにも身近なテーマが、いかに弥生時代から現在に至る日本史の展開を導いて来たのかについて、時代毎に具体例を示しながら紹介します。

  • 文部科学省エントランス企画展示 「トイレからひろがる幸せな暮らしのデザイン」

    2018年05月21日

    総合地球環境学研究所は、文部科学省エントランスにて企画展示を実施します。今回の企画展示では、地球研が大学共同利用機関として北海道大学と連携して行なっている「サニテーション価値連鎖の提案̶地域のヒトによりそうサニテーションのデザイン」プロジェクトのブルキナファソでの取り組みに焦点をあて、地球研の研究の一例として紹介します。

  • 公開セミナー「ブルキナファソとブルキナべ:ブルキナベからみたトイレのこと」

    2018年05月21日

    ブルキナファソとはどういう国なのでしょうか。

    「ブルキナベ」(ブルキナファソの人)はどのような歴史を歩んできたのでしょうか。

    ブルキナファソという国と歴史的背景を解説し、地球研「サニテーション価値連鎖の提案-地域のヒトによりそうサニテーションのデザイン-」プロジェクトによるブルキナファソにおけるとりくみの内容を紹介します。

    そのうえで、サハラ以南アフリカにおけるトイレの持続的な利用のあり方を「ブルキナベ」の目線に添いながら解説し、文系研究者の立場から、プロジェクトや地球研が取り組んでいる文理融合の研究や社会活動の可能性についてお話しします。

  • シンポジウム「デジタル写真データベースが拓く学術活動の未来―蓄積された画像資料をいかに活用するのか―」

    2018年05月19日

     日本の研究者が世界各地で調査するさいに撮影した写真や動画などの画像資料は、調査当時の実態を記録した研究資源であると同時に、日本の学術史を反映する学術遺産でもあります。国立民族学博物館が中心となって進める「地域研究画像デジタルライブラリ」(略称DiPLAS、正式名称は下記主催者名を参照)では、広い意味で地域研究に関わって進められている科学研究費助成事業(科研費)プロジェクトを対象に、過去に蓄積された画像資料のデジタル化・共有化を技術的に支援してきました。
     今回のシンポジウムでは、この分野での研究支援の重要性を訴えるとともに、支援プログラムが個々の研究の進展に及ぼした効果を検証し、今後の学術のありかたを構想します。シンポジウム終了後には、2018年度の支援プログラムへの応募を検討している科研費代表者を対象として、個々の質問にお答えする相談会を開催します。
    ★応募期間は4月初旬から6月初旬の予定
                       研究支援代表者:吉田憲司(国立民族学博物館・館長)

     

  • 【地球研】Food Sovereigntyセミナーシリーズ第3回 「Kyoto Organic Action!~Community Supported Transportationへの挑戦」

  • 【日文研】第321回 日文研フォーラム「日本国民の戦争記憶をめぐる映画戦争」

    2018年05月08日

     占領期において日本のメディアは厳しく統制され、映画界も極東国際軍事裁判の判決に従わざるを得ませんでした。しかし、占領軍が撤退するや否や、日本国民の戦争記憶をめぐる戦いは燃え上がりました。左派の監督は戦争の暴力性や残酷さに注目する映画を撮り続ける一方、新東宝などの映画会社は日本兵を美化した作品などを通して、映画産業における主流派となりました。
     二十一世紀に入ってからも、構造における変化は見られますが、ストーリー、描写、メッセージなどにおいては占領後の戦争映画を再現している性格が強いように思います。このような戦争を主題とする占領期以降の映画群の分析を通して、その諸要素を明確にすることで、戦後の日本戦争映画の源流を探ります。

  • 【民博】みんぱくゼミナール 「EEMという『運動』」

    2018年04月21日

    EEM(Expo’70 Ethnological Mission「日本万国博覧会世界民族資料調査収集団」)の収集の様子や当時の裏話を、EEMの主要なメンバーであった松原正毅先生(本館名誉教授)をお迎えして、皆様と楽しみたいと思います。

  • 【日文研】第320回 日文研フォーラム「重々たる法界 目前に彰(あき)らかなり ―― 禅院の塔頭(たっちゅう)における「境致」の選定」

    2018年04月10日

    中国の南宋(1127-1279年)五山では、禅院内外の建造物や自然物を禅宗的な観点で選定し、これを「境致」と言っていました。そして、多くの場合、十の重要なものを選んで「十境」と呼びます。これがやがて日本に伝えられ、中世の京都五山や鎌倉五山で行われるようになりました。

     ただし、日本の五山における境致の選定は、禅院本寺だけにとどまらず、子院とも言える塔頭にも広がっていったのです。これは、境致選定の日本的展開であり、日本的特色とも言えましょう。

     本講演では、日本の五山本寺による境致の導入を見たうえで、そのように塔頭で行われた境致選定の実態解明を試みたいと思います。

  • 【民博】みんぱくウィークエンドサロン「田の神(タノカンサァ)」について

    2018年04月01日

    全国に分布する田の神信仰のなかで、鹿児島県から宮崎県西部の一部の地域に分布する石で作られる田の神(タノカンサァ)は、南九州独特の文化として知られています。ここでは、展示しているタノカンサァを中心に、豊穣を願う田の神信仰について紹介します。

  • 【地球研】第76回地球研市民セミナー「中国の環境問題と向き合って―風上・風下論を超えた環境協力の可能性」

    2018年03月23日

    経済成長を続け、世界第2位の経済大国となった中国にとって、PM2.5(微小粒子状物質)に代表される大気汚染をはじめ、土壌、河川、湖沼の汚染などの環境問題は、大きな課題となっています。情報公開が十分ではない中で水質汚染、土壌汚染が深刻化した結果、住民の健康や食の安全に対して、中国の人々は、強い懸念を感じています。

    一方で、 日中間では砂漠化防止の植林活動など様々な協力や取り組みがなされてきています。しかし、これまでは、どうも日本は自国の環境技術や省エネ技術が優れているという考えに縛られていて、中国の現実がうまく伝わっていないようにも見えます。

    今回のセミナーでは、中国の研究者と共同して行ってきた水資源や砂漠化問題などの研究を紹介しながら、東アジアとも言うべき地域の国際協力の可能性を皆さんと考えます。

  • 【民博】みんぱくウィークエンドサロン「博物館資料情報の再収集 EEM北米資料とソースコミュニティとの「再会」」

    2018年03月18日

    約半世紀前に収集されたEEM資料(北米)は、現在でも物質的にはその姿をとどめている。収集者の日記や旅程から、収集の意図と来歴を辿ることも可能だ。ところが資料情報はほとんど残っていない。資料の文化的生命力の回復のために実施した、ソースコミュニティによる熟覧調査を紹介する。

  • 【歴博】歴博映像フォーラム12「モノ語る人びと-津波被災地・気仙沼から」

    2018年03月17日

     本年度の映像フォーラムでは、宮城県気仙沼市小々汐で被災した尾形家住宅を対象とした生活資料の救援活動を扱った民俗映像を紹介します。東北地方太平洋沖地震以降、宮城県気仙沼市小々汐の尾形家住宅を対象として生活資料の救援活動を続けてきました。

     一般に、被災地域の資料を保全する文化財レスキュー活動では、どれだけの資料が保全できたのか、またどのような手順で保全をしたのかといった成果や手法に注目が集まります。一方で、この作品は、被災現場での生活資料の保全から洗浄、整理、保管に至る作業のなかで、生活資料の所有者やその家族、作業に携わる市民が、その過程をどのように経験し、そのなかで過去の生活とどのように向き合ってきたのかに注目します。そして作業の進展のなかで、人びとがモノや景観といった広い意味での物質文化を目の前にすることを通じて、過去の地域の生活を思い出して語る行為に注目しました。

     東北地方太平洋沖地震による津波の被災地域は、現在、大規模な土地改変により過去の景観が失われ、経験を語る上で手がかりとなるものが消えつつあります。そのなかで、いかに過去と現在、そして未来を結んでいくのかをモノを通した語り、モノを語る行為に注目して紹介します。

  • 【民博】みんぱくゼミナール 「万博資料収集団―太陽の塔に集った仮面、神像、なりわいの道具」

    2018年03月17日

    大阪万博を2年後に控えた1968年、世界の諸民族の資料を収集するというミッションが若き人類学徒たちに与えられました。限られた予算と時間とのなかで世界に挑んだ「万博資料収集団」を紹介します。

  • 【日文研】第66回 学術講演会「反転する井伊直弼―マッカーサーと大河ドラマのつながり」「パラオの女性首長が見た日本」

    2018年03月16日

    講演Ⅰ「反転する井伊直弼―マッカーサーと大河ドラマのつながり」 石川 肇   国際日本文化研究センター  助教

    開国の恩人か、はたまた志士を弾圧した非道の権力者か・・・。幕末の大老、井伊直弼の評価が見直されたのは戦後のことで、それ以前はまったくの悪役だった。では、なぜ見直されたのだろうか? その答えとしてNHK大河ドラマの第一作目となった舟橋聖一『花の生涯』の強い影響があったことは、その歴史をひも解けばわかる。が、そして実はその背後にマッカーサーがいたという、驚きの「占領物語」があったことを明らかにしたい。

     

    講演Ⅱ「パラオの女性首長が見た日本」 安井 眞奈美   国際日本文化研究センター  教授

    ミクロネシアのパラオ共和国は、人口2万人弱の島嶼国である。かつてパラオは、国際連盟によって南洋群島の委任統治を託された日本により、太平洋戦争終結の1945年まで統治された。その頃に幼少期を送り、のちにパラオの女性首長となる一人の女性は、母系社会の慣習を守り、また数多くの日本人と友人になって、戦後は日本にも訪れた。彼女の生涯を通じて、母系社会の慣習と変遷、パラオと日本の関係を見ていきたい。

  • 【日文研】第319回 日文研フォーラム「明治の人々を科学に導いた福澤諭吉の絵入り教科書――『訓蒙窮理図解』をひもとく」

    2018年03月13日

    明治時代の思想家にとって緊急の課題の一つは、西洋の力の背景にある近代科学を、いかに受容し、これに対応するかでした。そうした中でも、明治元(1868)年に福澤諭吉が刊行した絵入り教科書『訓蒙窮理図解』は、一般民衆を対象に、科学の知識を原理から易しく伝えることを目的としていました。

    本講演では、この書の特徴を明らかにするために、福澤が基にした西洋の科学書、また日本で同時代に出版された他の科学書と対比しながら紹介します。ここから、明治維新後の社会において、子供を含む一般の人々への科学主義の普及を重要視した、福澤の独自性や新規性を考えてみたいと思います。