書籍紹介
人間文化研究機構に所属している研究者の書籍を紹介します。
【国際日本文化研究センター】
11月12日
古典の未来学 ―Projecting Classicism―
著者:荒木浩 編
出版社:文学通信(2020年10月)
古典研究の方向や古典性のありかを広く考察し、新しい古典学を提示しようとする書。全44名により、古典研究が近未来の人文学に提示すべき、学際的な意味や国際的可能性を追究した、刺激的で多角的な論集である。古典と付き合う全ての人に。
【国際日本文化研究センター】
10月16日
「明治」という遺産 ―近代日本をめぐる比較文明史―
著者:瀧井一博 編著
出版社:ミネルヴァ書房(2020年10月)
明治維新から150年が経った。この間、日本は驚嘆すべきスピードで世界の一等国にのしあがる一方で、東アジア世界に大きな傷跡を残しもした。本書は、今なお諸外国から羨望と怨嗟のまなざしで眺められる明治日本の歩みを人類社会の遺産として考え直す。
【国際日本文化研究センター】
10月02日
日本大衆文化史
著者:日文研大衆文化研究プロジェクト 編著
出版社:株式会社KADOKAWA(2020年9月)
大衆文化研究プロジェクトの成果である「日文研大衆文化研究叢書」全5巻シリーズの第1巻。
古代の神話から現代の「初音ミク」まで、大衆を無名の作者と位置付け、ジャンルを横断して通史でたどる、これまでに無い文化史の教科書。【国際日本文化研究センター】
06月09日
現代語訳 小右記 10 大臣闕員騒動
著者:倉本一宏 編
出版社:吉川弘文館(2020年4月)
無能な左大臣顕光が辞任するという噂が駆けめぐる。代わって大臣の地位を得るのは自分であると確信する実資は、情報収集に努める。時あたかも有史以来の侵攻である刀伊の入寇が巻き起こっていた。現代語訳第10段。
【国際日本文化研究センター】
04月01日
越境する歴史学と世界文学
著者:坪井秀人・瀧井一博・白石恵理・小田龍哉 編
出版社:臨川書店(2020年3月)
2017年に発足した「国際日本研究」コンソーシアムの記録集第3弾。移民、交易、翻訳、植民地、文化接触という多様な視点から、「グローバル・ヒストリー」と「世界文学」の対話の可能性を探る。テッサ・モーリス-スズキ特別寄稿も掲載。