書籍紹介
人間文化研究機構に所属している研究者の書籍を紹介します。
【国際日本文化研究センター】
02月08日
2021-24
物語消費論「ビックリマン」の神話学
著者:大塚 英志
出版社:星海社(2021年7月)
本書は1989年に刊行された同名書籍の復刻版である。
当時はマーケティング理論として転用されたが、 Marc Steinberg による抄訳「World and variation: The reproduction and consumption of narrative」(『Mechademia』5-1,2010)以降、海外でメディアミックス論やファン参加論として引用、言及が多数なされるようになり、日本語版を復刻した。【国立歴史民俗博物館】
01月28日
2021-23
Uncertain Powers: Sen’yōmon-in and Landownership by Royal Women in Early Medieval Japan
著者:河合 佐知子
出版社:Harvard University Asia Center (2021年11月)
中世女院の荘園経営とそこから生み出される「力」を、宣陽門院(1181-1252)をもとに比較検討。オーソリティ(政治社会的に認められる権利)と「パワー」(実際に人やモノを動かす力・影響力)の差に注目し、「力」獲得における方策と努力の必要性を具体的に説明。
【人間文化研究機構本部】
01月19日
2021-22
人類社会における食物分配 Food Sharing in Human Societies: Anthropological Perspectives
著者:岸上 伸啓
出版社:Springer(2021年12月)
カナダ・イヌイットやアラスカのイヌピアットの食物分配の実践を事例として、人類の食物分配について論じた本。あわせて同分野の研究史を紹介し、理論的検討も行っている。
【国際日本文化研究センター】
12月13日
2021-21
禍いの大衆文化 天災・疫病・怪異
著者:小松 和彦 編
出版社:KADOKAWA(2021年7月)
古代から現代に至るまで、大衆を無名の作者と位置づけ、地震、火事、疫病などの「禍 (わざわ)い」に襲われた人々が生み出した、文学 ・絵画 ・芸能 ・信仰を解き明かす。『日本大衆文化史』に続く、「日文研大衆文化研究叢書」シリーズの第2弾。
【国際日本文化研究センター】
12月13日
2021-20
身体の大衆文化 描く・着る・歌う
著者:安井 眞奈美、エルナンデス・アルバロ 編
出版社:KADOKAWA(2021年11月)
春画や車椅子、盆踊りなどから、身体にまつわる大衆文化を、「メディア」という視点から捉える。コロナ禍で、テレワークやビデオ通話などが急激に普及し、身体との向き合い方に変化が起こっているまさに今、読みたい1冊。「日文研大衆文化研究叢書」シリーズの第3弾。