書籍紹介
人間文化研究機構に所属している研究者の書籍を紹介します。
【国際日本文化研究センター】
10月11日
2021-11
恋する民俗学者2 田山花袋編
著者:大塚 英志(原作)、中島 千晴(漫画)
出版社:KADOKAWA(2021年3月)
柳田國男の「歌の別れ」から日露戦争従軍まで「蒲団」誕生前夜の時代と、藤村、独歩ら柳田周辺の文学者たちの青春の終焉を花袋の視線から描く群像劇であり、少女マンガ形式による明治文学論。
【国際日本文化研究センター】
10月11日
2021-10
恋する民俗学者1 柳田國男編
著者:大塚 英志(原作)、中島 千晴(漫画)
出版社:KADOKAWA(2021年3月)
民俗学者柳田國男の新体詩人としての時代を田山花袋との友情を軸に少女マンガ形式の特徴であるモノローグ部分に柳田や花袋の短歌・詩・書簡などを引用しつつ描く。いわゆる学習漫画でなく、少女マンガ上の技法上の実験でもある。
【国際日本文化研究センター】
10月11日
2021-09
日本大衆文化アンソロジー
著者:日文研大衆文化研究プロジェクト 編
出版社:太田出版(2021年2月)
「日本大衆文化論」副読本として編集。大衆文化に関する多様な議論を抄録、解説を付し編集したアンソロジー。読者参加や「素人」の表現など「群れとしての作者」が大衆文化を生み出す仕組みについての論考を集める。
【国際日本文化研究センター】
10月11日
2021-08
まんが訳 稲生物怪録
著者:大塚 英志(監修)、山本 忠宏(編)
出版社:筑摩書房(2021年10月)
日文研所蔵絵巻を「コマ」によるまんが形式に翻訳し、全く新しい「絵巻」の鑑賞形式を提案するプロジェクトの第2弾。絵巻の中の一つ一つの表情、仕草、アイテムの意味も鮮明になり、同時に絵巻の物語性も浮かび上がる。
【国際日本文化研究センター】
10月11日
2021-07
文学国語入門
著者:大塚 英志
出版社:星海社(2020年10月)
新指導要領を逆説的に読み起こしながら「文学国語」に求められる課題とは「他者」理解の手段としての文学であり、それを達成するにはむしろ近代小説の徹底した「読み」が必要だと説く。