No.004 - 妖怪空間―でそうな場所―

妖怪空間―でそうな場所―

 

ちょっと不気味、でも見てみたい。日本の妖怪には、そんな気持ちにさせる魅力があります。日本では古くから絵画資料などに妖怪が描かれてきましたが、恐ろしい形相のものからかわいらしいものまで、その姿はバラエティ豊かです。そんな妖怪は、どのような場所に出没しているのでしょうか。

人間文化研究機構(略称:人文機構)では、2016年6月11日、第28回人文機構シンポジウム「妖怪空間―でそうな場所―」を東京で開催しました。シンポジウムでは、小松和彦・国際日本文化研究センター 所長(2016年文化功労者)による基調講演に続けて齋藤真麻理・国文学研究資料館 教授、常光徹・国立歴史民俗博物館 名誉教授、安井眞奈美・天理大学 教授らが、都市、屋敷、身体などへの妖怪の出入り口について講演しました。

このシンポジウムで当日配布した要旨集は、人文機構HPからダウンロードでき、その様子をダイジェストした動画は、YouTubeで視聴できます。

妖怪についてもっと知りたければ、国際日本文化研究センターのデータベースがあります。妖怪絵巻を高精細画像でデジタル化した「怪異・妖怪絵姿データベース」(収録件数26巻)や、絵画資料に描かれた怪異・妖怪に関する画像を集めた「怪異・妖怪画像データベース」(収録件数3,660件)、民俗学の調査などをとおして報告された怪異・妖怪の事例についての書誌情報を集成した「怪異・妖怪伝承データベース」(収録件数35,826件)を公開しています。

また、国立歴史民俗博物館では、第4展示室(民俗)において、怪異・妖怪に関する展示を見ることができます。

このほか、人間文化研究機構の研究資料統合検索システムnihuINTから怪異、妖怪について様々な資料を検索することができます。

 

 

nihu_magazine_004_1.JPG
第28回人文機構シンポジウム「妖怪空間―でそうな場所―」開催の様子(2016年6月11日、東京)

 

nihu_magazine_004_2.JPG
国立歴史民俗博物館の第4展示室で展示されているカッパ