最新情報

定期的に講演会やシンポジウムを行っています。

【日文研】第329 回 日文研フォーラム「鬼と鬼女と山姥と―山姥と鬼の関係」

  • 2019年06月14日- 2019年06月14日

 「山姥」という語を辞書で引くと「深山に住む鬼女」とあり、「鬼女」の項を引くと女の姿をした鬼として謡曲「山姥」の詞を引いています。昔話の 「食わず女房」や「牛方と山姥」の山姥は鬼や鬼婆だったりしますが、一方「うば皮」や「米福粟福」のように主人公を助ける優しい山姥もいます。
 本発表では昔話、謡曲「山姥」や御伽草子の「花世の姫」等にでてくる山姥をみながら山 姥と鬼女・鬼との相違やその関係を考察したいと思います。

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【日文研】第17 回 日文研・アイハウス連携フォーラム「スペイン語圏における日本芸能:その受容とオンライン百科事典の役割」

  • 2019年06月05日- 2019年06月05日

今日、世界のスペイン語人口は6億近くにのぼるといわれています。そうした人々が日本文化に触れる機会として、スペイン語による日本文学などの刊行物はありますが、日本芸能に関するものはほとんどありません。また、スペイン語圏の地理的広範性から、紙書籍には流通という壁が立ちはだかります。
こうした中、マルティネス氏はスペイン語によるオンライン日本芸能百科事典の制作に取り組み、日本の伝統音楽から舞踊、演劇、無形文化財、沖縄やアイヌの伝統文化に至るまで、さまざまな日本芸能についてスペイン語で発信しています。
本講演ではマルティネス氏が、百科事典制作プロジェクトのコンセプトや過程、さらにはスペイン語圏における日本芸能の受容や、マルティネス氏が日本国外の人々に伝えたいと考える日本芸能の魅力についてお話しします。
*発表は英語のみ(通訳なし)

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【民博】科研費(学術研究支援基盤形成)「地域研究画像デジタルライブラリ」 シンポジウム『地域コミュニティのメディアテーク』

  • 2019年05月25日- 2019年05月25日

 個人が所蔵する写真や画像の点数は、年を追うにつれて等比級数的に増えつづけていると いわれています。そしてその多くが、人生の終わりとともに散逸・消失しています。国立民族学博物館を中心とする「地域研究に関する学術写真・動画資料情報の統合と高度化」プロジェクト(略称 DiPLAS)では、2016 年に活動を開始して以来、写真や動画などの画像資料をデジタル化・共有化するための技術的な支援をおこなってきました。その多くは、日本の研究者が世界各地で調査するさいに撮影したものですが、価値ある写真とはそうした写真ばかりではありません。市井の人たちの手記が大きな史料的価値をもつことを考えれば、研究者が撮影した写真でなくとも、学術的に価値の高い写真は少なくないはずです。
 このシンポジウムでは、そうした写真を地域デジタルアーカイブとして蓄積することの意義を考えます。

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展示

【歴博】総合展示第1 展示室(先史・古代)リニューアルオープン

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このたび、国立歴史民俗博物館(以下、歴博:千葉県佐倉市)では、総合展示第1展示室「先史・古代」を 1983 年の開館以来はじめて展示を 大きく見直し、2019 年3 月19 日(火)にリニューアルオープンする運びとなりました。

対象とする時代は、3 万7千年前に日本列島に人類が出現してから、7 世紀末~8 世紀初頭に古代国家「日本」が成立して、10 世紀に中世の姿を見せ始めるまでの約3 万6 千年間です。 これまでの展示にはなかった旧石器時代のコーナーを新設するとともに、時代区分にとらわれない6 つの大テーマ(最終氷期に生きた人々、多様な縄文列島、水田稲作のはじまり、倭の登場、倭の前方後円墳と東アジア、古代国家と列島世界)と、2 つの副室テーマ(沖ノ島、正倉院文書)からなります。 歴博の先端的研究が明らかにした先史時代の新しい年代観にもとづき、約3500 年 さかのぼった土器の出現、約500 年さかのぼった水田稲作のはじまり、開館時には明らかにされていなかった調査成果をふまえた新しい歴史展示です。

また民衆生活史、環境史、国際交流という3つの基調テーマと、多様性、現代的視点という2つの視点をもとに、中国・朝鮮半島や北海道・沖縄との関係も重視した展示を目指しました。新たに特集展示コーナーを設け最新の研究成果等の展示も順次展開していく予定です。

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【歴博】第1 展示室特集展示「正倉院文書複製の特別公開-クラウドファンディングによる製作と展示-」

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当館では、正倉院文書の完全複製を目指し、1981 年以来、長期事業を継続してきました。正倉院文書は、正倉院に保管されてきた奈良時代に関する豊富な情報を含む文書群で、主に東大寺写経所が作成した帳簿のことをいいます。(合計667 巻5冊)

この帳簿には、写経所での記録と、奈良時代の戸籍など当時の社会を知る貴重な情報が記されていますが、2つの文書が同じ紙に記されているのは、戸籍などの行政文書の廃棄後に、これらの裏面を写経所で再利用したためです。

日本の歴史にとって欠かすことのできない正倉院文書を守り、後世へと残していくことは、資料の複製化にあたり緻密に資料を分析することができる研究者を擁し、かつ継続的に事業に取り組むことができる当館の使命だと考えています。当館が正倉院文書の完全複製化、そしてデータベ ース化を行うことによって、日本古代の歴史だけではなく、東アジア全体の歴史を紐解く重要な資料として、活用と研究が進むと考えられますが、半世紀以上はかかるこの大がかりな事業を安定的に行うことは、非常に困難です。

昨年度のクラウドファンディングによる資金募集は、皆様方の厚いご支援により目標額を早期に達成できただけでなく、過分な金額を複製製作や公開のために活用することが可能となりました。
具体的には、500 名余の方々から総額1000 万円以上にも及ぶ浄財を集めることができ、これにより当館の『正倉院文書複製製作プロジェクト』は大きく前進し、2018 年における「続々修第12帙第8・9 巻」の製作が可能となりました。

本展は、クラウドファンディングの資金募集により複製製作された「続々修第12 帙第8・9巻」を初公開するとともに、寄附者の芳名帳を展示することで、浄財を寄附していただい方々への、謝意を示し、また、正倉院文書の具体的内容について、総合展示第1展示室「正倉院文書」とともに理解を深めて頂きたいと思います。

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通常展示「和書のさまざま」

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本展示では、和書について、まず形態的、次に内容的な構成を 説明した上で、各時代の写本・版本や特色のある本を紹介します。
全体を通して和書の基本知識や歴史を学んでいただくとともに、和書について考えるきっかけとなれば幸いです。

展示名:
通常展示「和書のさまざま」

会期:
2019年1月15日(月)〜2019年9月14日(土)
※土曜日は正面入口が閉まっておりますので北側通用口(正面 玄関左手)よりお入りください。

休室日:
日曜日・祝日、展示室整備

開室時間:
午前10時〜午後4時30分 ※入場は午後4時まで

場所:
国文学研究資料館1階 展示室 主催: 国文学研究資料館

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【歴博】第 3 展示室特集展示「吉祥のかたち」

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吉祥とは、良いきざし、めでたいしるしを意味する言葉です。絵画や工芸品の中には、吉祥にかかわる意味や願いを込めて制作されたものが少なくありません。歴史的に何度も何度も繰り返して表現され、定番と化した図像やモティーフの組み合わせには、特定の吉祥の意味づけがなされている場合が多くあります。例えば、松竹梅や鶴亀がめでたさの象徴であることは、良く知られています。

吉祥を意味する図像やモティーフの組み合わせには、中国の伝説や思想に端を発するものも多くありますが、能の祝言曲の『猩々』や浦島太郎の物語のように、日本で芸能や説話にとりいれられ、独特の展開が見られることがあります。また、細かな相違では、長寿を象徴する鶴は、中国では白鶴なのが日本では白鶴に限らないこと、亀は、中国では三千年生きるとされていたのが日本では一万年になっていること、鯉の瀧のぼりの鯉は、中国では角が生えかけているのが日本ではそうではないこと、などがあげられます。

このたびの特集展示では、そうした日本での展開に留意しつつ、吉祥にかかわる絵画や工芸品を歴博の所蔵品の中から選んで展示し、図像やモティーフに託された意味を読み解いていきます。

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