共創促進事業「知の循環促進事業」

機構の機関と大学等研究機関が連携しつつ、博物館及び展示を活用して人間文化に関する最先端研究を可視化し、学界並びに社会との共創により研究を高度化する研究推進モデルを構築します。また、人文機構シンポジウム等の広報事業等と合わせて、社会共創を推進します。

開かれた人間文化研究を目指した
 社会共創コミュニケーションの構築

各機関が所有する資料・データ等を、デジタル技術を用いて整備し、博物館や様々な展示を活用して可視化するとともに、研究のプロセスや成果を多様な方法や多様な場で共有・公開することにより、大学等研究機関と社会との間に「知の循環」を生み出します。これにより、国内外の様々な人々との共創による開かれた人間文化研究推進モデルの構築を目指します。また、視覚的あるいは聴覚的困難等のコミュニケーション課題を解決するための共同研究を実施し、その成果に基づき、多様性を踏まえた展示手法を開発します。

移動型展示ユニットを活用した研究成果の発信(民博特別展「復興を支える地域の文化―3.11から10年」)。歴博・国文研・国語研・地球研が連携。

「開かれた 人間文化研究を目指した社会共創コミュニケーションの構築」基本計画

 

人文知コミュニケーター

展示等多様な発信媒体、機会を活用して人間文化研究の成果をわかりやすく社会に伝えるとともに、研究に対する社会からの要望、反響を吸い上げ、研究現場に還元するスキルを有した研究者として、「人文知コミュニケーター」の組織的育成を行っています。社会と研究を「つなぐ人」として、社会連携や共創を推進し、人文学の振興、発展に貢献します。

人文知コミュニケーター養成プログラム

人文知コミュニケーターとして求められる3つのスキル(①情報収集・分析力、②伝達力・活用力、③創造力)を身につけることを目指しています。

 
国立歴史民俗博物館、国立民族学博物館での実地
 
印刷博物館での実地研修(凸版印刷と連携)
 
日本科学未来館での連携イベント研修
 
筑波大学・国立科学博物館との連携講座「人文知コミュニケーション」の企画、講師を担当
 
人文知コミュニケーション研究会の実施
 
共創先導プロジェクト(共創促進事業)「開かれた人間文化研究を目指した社会共創コミュニケーションの構築」への参画
 
大学共同利用機関シンポジウムへの参画   等
人文知コミュニケーター連携企画『くらしに人文知』。機構内外の研究者との対談や、関係者のインタビュー等を掲載。
民博での実地研修。写真は収蔵庫見学の様子
筑波大学大学院における連携講義「人文知コミュニケーション」
日本科学未来館での映像上映&トークイベント
印刷博物館での研修の様子
株式会社東京チェンソーズとの人文知コミュニケーション研究会(檜原村観光協会 会議室)

くらしに人文知

新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、人文知コミュニケーターは、研究者でありながら生活者でもあるという立場から、何ができるかを模索してきました。「くらしに人文知」は、そうした思いから生まれたサイトです。身近な話題からちょっと難しい話まで、人文知コミュニケーターならではの視点で記事を発信しています。

 

人文機構シンポジウム

人文機構が中心となり、大学や多様な研究組織とも連携しながら、人間文化に関する最新の研究成果をテーマとしたシンポジウムを開催しています。シンポジウムは、人文機構が持つ資料や研究成果を広く社会に公開· 還元するとともに、人間文化に関心をもつ研究者との交流と相互理解を促進する場となっています。

 

社会連携

産業界や外部機関と連携し、研究成果の社会還元を推進するとともに、学術文化の進展に寄与します。

● 大手町アカデミア(一般社団法人 読売調査研究機構)における人文機構特別講座
  • 連続講座:持続可能な「自然· 社会· 人間」の関係性を考察する(2)
    「自然の「恵み」と「災い」の関係を考える~気候変動時代の防災減災」
    (2021年4月20日)
  • 「ハワイの日本語」の多様性が伝えるもの~日系人社会150年の言語生活史
    (2021年12月6日)
  • 「鮨鰒(すしあわび)」が伝える食文化と古代日本史~平安時代の行政マニュアル『延喜式』を読み解く
    (2022年2月21日)
    (※いずれもオンラインライブ配信)
第2回「人類の未来を考える:人文知における先端と古典の融合」 「鮨鰒(すしあわび)」が伝える食文化と古代日本史~平安時代の行政マニュアル『延喜式』を読み解く
● 公益財団法人 味の素食の文化センターとの共催シンポジウム
「アフリカから食の豊かさを考える」 (2022年3月1日· オンライン配信開始)
● 一般社団法人 人文知応援フォーラムとの共催「人文知応援大会」
第2回「人類の未来を考える:人文知における先端と古典の融合」
(2022年3月12日· ハイブリッド開催)

広報活動

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