共創促進事業「知の循環促進事業」

機構の各機関と大学等研究機関が連携しつつ、博物館及び展示を活用して人間文化に関する最先端研究を可視化し、学界並びに社会との共創により研究を高度化する研究推進モデルを構築します。また、人文機構シンポジウム等の広報事業等と合わせて、社会共創を推進します。

開かれた人間文化研究を目指した社会共創コミュニケーションの構築

各機関が所有する資料・データ等を、デジタル技術を用いて整備し、博物館や様々な展示を活用して可視化するとともに、研究のプロセスや成果を多様な方法や多様な場で共有・公開することにより、本機構と大学等研究機関と社会との間に「知の循環」を生み出し、国内外の様々な人々との共創による開かれた人間文化研究推進モデルの構築を目指します。また、視覚的あるいは聴覚的困難等のコミュニケーション課題を解決するための共同研究を実施し、その成果に基づき、多様性を踏まえた展示手法を開発します。

「開かれた人間文化研究を目指した社会共創コミュニケーションの構築」基本計画

 

<令和4年度に実施した主な事業内容>

 
日韓国際共同研究の成果に基づく企画展示を開催及び展示の音声ガイドアプリの運用を開始【歴博】
 
創立50周年記念特別展示の開催及びないじぇる芸術共創ラボ等における動画コンテンツのオンライン公開【国文研】
 
茅野市八ヶ岳総合博物館・長野市立博物館における展示を開催【国語研】
 
岩倉使節団150年記念事業キャラクターの創造と活用【日文研】
 
研究成果を可視化したオンラインコンテンツ等の一部をインターネット公開 【地球研】
国際企画展示「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史―」展示風景
特別展示「創立50周年記念展示 こくぶんけん〈推し〉の一冊」
五味一明資料(茅野市八ヶ岳総合博物館展示より)
©2023 International Research center for Japanese Studies, illustrated by Sakino Hamada 学術交流協定締結校の京都精華大学事業推進室にキャラクターデザインを依頼した
写真展「水のある風景―変化と流転、そして地球の未来可能性」を基にした動画を制作
体験型観覧ガイドシステム開発に向けた実証実験

 

人文知コミュニケーター

人文知コミュニケーターとは、展示など多様な発信媒体、機会を活用して人間文化研究の成果をわかりやすく社会に伝えるとともに、研究に対する社会からの要望、反響を吸い上げ、研究現場に還元するスキルを有した研究者のことです。社会と研究を「つなぐ人」として、「人文知コミュニケーター」の組織的育成を行っています。

人文知コミュニケーター養成プログラム

人文知コミュニケーターとして求められる3つのスキル(①情報収集・分析力、②伝達力・活用力、③創造力)を身につけることを目指しています。

 
国立歴史民俗博物館、国立民族学博物館での実地研修
 
印刷博物館での実地研修(凸版印刷と連携)
 
筑波大学・国立科学博物館との連携講座「人文知コミュニケーション」の企画、講師を担当
 
人文知コミュニケーション研究会の実施
 
共創先導プロジェクト(共創促進事業)「開かれた人間文化研究を目指した社会共創コミュニケーションの構築」への参画 等

 

くらしに人文知

新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、人文知コミュニケーターは、研究者でありながら生活者でもあるという立場から、何ができるかを模索してきました。「くらしに人文知」は、そうした思いから生まれたサイトです。身近な話題からちょっと難しい話まで、人文知コミュニケーターならではの視点で記事を発信しています。

人文知コミュニケーター連携企画『くらしに人文知』。機構内外の研究者との対談や、関係者のインタビュー等を掲載。
歴博での実地研修
筑波大学大学院における連携講義
「人文知コミュニケーション」
印刷博物館での研修の様子
本部での機構長・理事講話の様子

 

人文機構シンポジウム

人文機構が中心となり、大学や多様な研究組織とも連携しながら、人間文化に関する最新の研究成果をテーマとしたシンポジウムを開催しています。シンポジウムは、人文機構が持つ資料や研究成果を広く社会に公開· 還元するとともに、人間文化に関心をもつ研究者との交流と相互理解を促進する場となっています。

第40回人文機構シンポジウム「人類妄想進化論―文学はいかに地球社会を共創するのか?」
(2023年3月25日・ハイブリッド開催)
 

 

社会連携

産業界や外部機関と連携し、研究成果の社会還元を推進するとともに、学術文化の進展に寄与します。

● 大手町アカデミア(一般社団法人 読売調査研究機構)における人文機構特別講座
  • もうひとつの第二次世界大戦~中立国の記録から見る日本
    (2022年11月4日)
  • ヒップホップから見た現代モンゴル世界-あるいは経済格差と民族分断を乗り越えるための連帯の方法論
    (2023年2月16日)
    (※いずれもオンラインライブ配信)
第3回人文知応援大会
● 公益財団法人 味の素食の文化センターとの共催シンポジウム
「 錦絵『大日本物産図会』にみる日本の食べものづくり―江戸~現代の食文化を考える」(2022年11月11日)
● 一般社団法人 人文知応援フォーラムとの共催「人文知応援大会」
第3回「レジリエントな未来に向けて~人類の進化と歴史から学ぶ~」(2023年2月25日 ハイブリッド開催)
大手町アカデミア「もうひとつの第二次世界大戦~中立国の記録から見る日本」
味の素食の文化センター共催シンポジウム

 

広報活動

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